2012年10月

大学祭禁酒と18歳成人化

日経夕刊の三面記事に「東大駒場祭 禁酒に」の記事が載っていた。学生の一気飲みによる死亡事故があったことや大声によるハタ迷惑を考慮して一橋も法政も殆んどの大学が右に倣えをしたとのこと。しかしこの学園祭禁酒規制にどうしようもない異常さを感じる。我が家には3人の男の子供がいて、高校卒業までは厳しく育てたが、大学入学時から放任主義に徹した。そして大学進学時に「悪い事をするときは親の顔を思い出せよ」と言い聞かせ世間に解き放った。その後悪い事もせず順調に育っている。そもそも大学生は身体も心も大人だ。大学の学園祭を禁酒にするということは、単に聞き分けの良いひ弱な子を増殖させるだけに過ぎないと思う。いま日本は高齢化と少子化が世界で最も進んでいる国。この国には老人の言い控えと若者の屈託のない主張が求められているはずだ。若い人たちが子供を作るための政策も大切ではあるが、現に今いる子供たちを真面な大人に育てることも大切なはず。大学生が何かにつけ禁酒規制では、大学生にとって過保護すぎる。これでは大学生は成長しない。参政権も18歳を検討している時代に学園祭の禁酒はあり得ない。明日の日本を作るには、少子化対策は子育て環境の整備で、一方で18歳には責任を背負った成人の環境作りが必要な時代だと思う。

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参院不要論を加速させる参院議員

臨時国会が召集されたが参院では野党の拒否により首相の所信表明演説は行われなかった。所信表明演説とは首相が内閣の運営方針を明らかにする場であり、それに対する代表質問で課題や問題点を浮き彫りにする場だ。問責決議を受けた首相とはいえ臨時国会の冒頭で、野党は所信表明を拒否して課題も設定しないでこれから何をしようとするのか全く理解が出来ない。参院は嘗ては良識の府と言われていたが、今ではまさに不見識の場と化している。只でさえ参院不要論が言われ始めている中でその不要論を更に加速させているのが参院議員自身だといえる。橋下大阪市長が提唱するように、今のように機能しない参院は廃止し各地の首長達の議論の場にした方が良さそうだ。但し盗人にも三分の理のように野党にも三分の理はある。野田の所信表明演説は「明日への責任」を繰り返すだけで、総花的で時勢をわきまえない頓馬な内容だった。会期が1か月しかない国会で審議する件名は限られる。赤字国債、1票の格差是正、国民会議の設置を討議する国会だと宣言するだけでよかった。頓馬な長話を聞くことを拒否した野党には結果論として三分の理があるかもしれないが、所詮は盗人と同じ穴のムジナ。参院の改革または廃止大賛成。

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コシヒカリvsゆめぴりか

毎年新米の季節になると、我が家に新潟産の新米コシヒカリが届く。次男の嫁さんの実家が新潟にあり美味い米を贈ってくれる。今年は佐渡産のコシヒカリで、日頃食べているスーパーで買う茨城産のコシヒカリとは較べものにならないほど味が違う。美味い米はコシヒカリと相場は決まっているが、最近はコシヒカリの優位が崩れつつあるらしい。日本穀物検定協会の食味官能試験に基づく米の食味ランキングでは、北海道産のゆめぴりか、佐賀県産のさがびより、福岡県産の元気つくし等が「特A」評価を受け健闘している。米の王様であるコシヒカリは王様であるが故に品種改良が遅れてしまっているようだ。一方新興勢力は品種改良に力を入れ、近年増え続けている高温被害の対応でも優位に立ち一等米比率も高いとのこと。盛者必衰驕れる者は久しからずと言うか、ウサギとカメの競争と言うか、人間の社会と同じだ。次回購入時から茨城産コシヒカリを止め、ゆめぴりか、さがびより、元気つくしに順次変更してみようと思う。米からも「努力に勝るものはない」ことを噛み締める事が出来るはずだ。

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毎年恒例のクラス会

今日は毎年恒例になった高校のクラス会があった。人を集めることに長けた昔ガキ大将と未だに包容力のある学級委員長と事務局兼会計のカミサンの三者織りなす連携のうまさのためか、毎年盛況だ。「我々が知り合ってから今年で50年を迎えた」と昔ガキ大将の第一声で始まった。その一言が全員を50年前にタイムスリップさせたようだ。当時の我々の母校は何処にでもあるような田舎の高校だったが、今や全国レベルの進学校になっている。我々の学年は定員400名のところを450名採った。団塊の世代の1年上の最も人口が少ない学年なので増員の理由は分からなかった。増員分の50名は1年生の2学期から特別学級になった。実力テストの上位50名を集めた学級だ。2年生の時も3年生の時も上位50名が集められ「国立コース学級」と命名された。このクラスは勉強だけでなく、スポーツも文化活動も色々な面で長けていて団結力もあった。今から思うと田舎の学校を進学校にするためのモデル実験だったようだ。果たしてそのクラスに在籍した者が実験目標通りになったかどうかは知らないが、実験そのものは成功したようだ。母校の現在の隆盛を見ると、我々も少しは貢献したかもしれないという少しくすぐったい様な気持ちが湧いてくる。伝統とは築き上げていくものだということを実感した。

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100を切れないゴルフ

昨日はゴルフに行ってきた。ゴルフを再開した理由は若い女の子に誘われたから。最近は週一で練習している。目標は高校時代のクラスメートと一緒に回ること。ところが目標は高すぎる。クラスメートのほとんどがベストスコア80を切る腕前。100を切ったら声を掛けようと思っているが、腕前は二歩前進一歩後退で遅々と進まない。持ち球はスライス、というよりはスライスしか打てない。練習場では極端に打ち方を変え、どのような球筋になるのか研究している。先月極端にフラットに打ったらどうなるかを試してみた。結果はグー。ロフト通りで真直ぐな弾道にびっくり。その後偶々読んだのが「運動オンチも70台!たったひとつのゴルフ理論:三浦研:ゴルフダイジェスト社」。フラットスイングを提唱していた。提唱通り無駄な動きが減り弾道が安定してきた。90切も夢ではないと望んだ今日の前半は46。ティーショットは軽くドローしフェアウェーをキープ、今まで経験もしたことのない感覚だった。90切の望みはあったが後半は乱れて104に終わった。明日は高校時代のクラス会がある。今年は出来なかったが来年こそは声を掛けようと決意したゴルフの結果であった。

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満喫するということ

人間長く生きていると楽しかったことも悲しかったことも沢山ある。しかし「これには満喫した」という経験は少ない。昨日パスタ皿が届いた。横約30cm縦約15cm深さ約5cmで自作の陶器としては大振り。今年の夏に蓼科へ行った時、とある陶芸教室で手取り足取り習いながら制作した作品だ。自分とカミサンとが各々一つ制作した。陶器の基調は白色で中央部分に緑色の名もない葉っぱを描いてみた。出来栄えは思いのほか上々。見ているだけでもパスタにしようかカレーにしようかと惑う。今日はパスタにしてみた。パスタはこの10年来自分の得意料理だ。オリーブオイルにニンニクを入れ火を点ける。香りが立ったところでベーコンをカリカリになるまで焼き、野菜とキノコと唐辛子を炒めた後に、戻しておいたドライトマトと缶詰のトマトを投入。そこに茹でたパスタを馴染ませ我が家の自分流ナポリタンが完成した。自分で作ったパスタ皿で食するナポリタンは言うことなし。自作の皿と手前の料理で「まさに満喫した」と思った瞬間に、満喫していない自分を発見した。「満喫する」とは近いうち子供や孫が遊びに来た時に、皿をサラッと出してパスタを食わせ孫たちが喜ぶ顔を見て完結することになることを確信した。満喫とはトコトン味わうべきものだとツクヅク思う。

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学力テスト結果の公表

市の命名権売却で名を馳せた泉佐野市では、大阪府が実施した小中学校の学校別平均正答率を市ホームページ上で公表している。市長は来年4月に文科省が実施する全国学力テストについてもホームページに公表する意向を明らかにしたが、文科省が待ったをかけた。文科省の言い分は序列化や過度な競争が生じる恐れがあるからとのこと。その言い分は本当だろうか。小学生の親になった積りで泉佐野市の学校別平均正答率を見てみた。小学校17校のうちやや飛び抜けているのは佐野台小学校1校だけで、あとはドングリの背比べ状態にある。自分が小学生の親であったとしても、学校別平均正答率を見てわざわざ学校を選ぶようなことはしない。ほかの人も同じだろう。公表するメリットは多い。何故格差が生じるのかを検証出来るし、優秀校を見習えば学力アップも期待出来るので児童と父兄にとっては願ったり叶ったり。デメリットは何か。先生にとっては教育能力の程度の悪さが、文科省にとってはダメ先生を放置していたことがバレテしまう。文科省は恐れていると言うが、文科省が底上げを図るよう努力すれば序列化することはないし、むしろある程度過度な競争を引き起こして教育現場を活性化させることも出来るはずだ。全国学力テスト結果の全面公開賛成。

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更迭と辞任の間

就任当初から疑惑付きの田中法相が辞任し、老齢を理由に継続を固辞した滝前法相が復帰した。田中には暴力団絡みの話が付き纏い、献金問題や復興予算流用や国会欠席など辞める理由には事欠かないが、辞任理由は体調不良とか。ウソをウソで固める政治の世界とはこのことを言うのだろう。野党もマスコミも首相の任命責任を追及して政局に持ち込もうとしているが、そもそも法相辞任の責任は誰にあるのだろうか。民間会社では抜擢人事もあるが思いもよらぬ失敗人事もよくある。一々任命責任を追及していたら仕事は進まない。従って民間では任命者が仕事の出来ない部下を正当にダメ男と評価し更迭するので、任命者に任命責任を問うことは殆んどない。民間ではダメ男君が責任を取るものだ。ところが政治の世界ではダメ男君の任命責任を首相が取る習わしらしい。優秀な平社員が取締役に抜擢されても、取締役の仕事を優秀に出来るとは限らない。評価はあくまで就任前の実績と可能性だ。就任後の実力は未知数。大臣も同じ。昔のボロがバレテしまったり無能だったり失言したりすると入院してしまう。かくして目出度く更迭が体調不良による辞任に変身する。ダメ男君の首の挿げ替えを宣言出来る首相の出現が政治を本道に戻すように思えるのだが。

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世界一連覇の難しさ

女子レスリングで前人未到の13大会連続世界一を達成した吉田選手が国民栄誉賞を受賞することが決まった。1977年当時の福田赳夫首相が本塁打世界記録を達成したプロ野球の王選手を称えるために創設したのが始まりで20番目に当たる。その目的は「広く国民に敬愛され社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについてその栄誉を讃えること」と規定されているが「歴史を塗り替えるほどの突き抜けるような功績をあげた」ことが選考のポイントになっている。まさに歴史を塗り替え、受賞するのに十分な要件を満たしている。お目出度いことだ。一方、7連覇のタイトルを剥奪された者もいる。ツール・ド・フランスで無敵を誇っていたアームストロングのドーピングが判明し、タイトル剥奪と自転車界からの永久追放処分が決まった。アームストロングのドーピングは当時から知る者は知っていたが、大会責任者を巻き込んで隠していたため糾弾出来なかったらしい。タイトルを剥奪しても繰り上げ優勝はしないとのこと。何故ならばドーピング疑惑を持たれたことのある選手を除外すると繰り上げ優勝者は10位の選手になってしまうから。この笑い話にもならない実話は永久に語り継がれることになるだろう。ドーピング・ド・フランス。

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茶道から華道へ

10月の義母の茶会勉強会に参加させてもらった。お茶を習い始めてまだ数回なので、所作が覚束ずロボットにように言われたことを繰り返してはいるが少しは慣れてきた。床の間には秋の草花が生けてある。とても秋らしく小さな花やススキの中に名も知らない虫に食われた葉っぱも混じっている。これらの花は花屋さんで購入したものではなく、全て自宅の庭に咲いていたものだとか。床の間に季節の草花を生けることで、季節感が深まり茶室が秋一色に包まれたように変わった。生け花に感心していると、次回は花を生けるところから教えてくれることになった。茶道から華道へと進むことになる。知らない世界に飛び込むことは楽しい。その新鮮さが心をリフレッシュさせる。茶道の生け花は、虫食いの葉っぱでも良いところが甚く気に入った。

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がんにも効くカーボンナノチューブ

カーボンナノチューブに近赤外線を当てると生成される活性酸素が、がん細胞を死滅させることを京都大チームが発見したとのこと。またまたカーボンナノチューブのパワーが引き出された。カーボンナノチューブとは、炭素によって作られる六員環ネットワークが単層あるいは多層の同軸管状になった物質で、直径は0.4~50ナノメーター。1ナノメーターは10億分の1メーター。今回の発見は培養液実験によるものだが、がん細胞と結び付きやすい物質をくっつけて投与するなどの工夫を加えれば将来がん治療の新材料として期待出来るらしい。カーボンナノチューブは、1991年飯島博士によって発見されて以来製法も確立され数々の特性が明らかになっている。シリコン以降の半導体として、燃料電池や光学機器として、構造材料として、驚異的な性能を有するスーパー素材だ。iPS細胞の次にはカーボンナノチューブが控えている。何とも頼りがいと発展性のある日本発の新技術だ。日本には画期的な新技術発見が多い。しかし折角の発見を評価出来ずに他国に攫われていく技術も多い。目利きの国家戦略相と文科相の出現が望まれる。

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大人になれない政治家たち

公明の山口が、野田/谷垣の密約は「来年の予算は編成しないという意味での近いうち」であることを暴露したが、その後野田は予算編成をすると言い出し、その「近いうち」の定義は未だに定まってはいない。輿石が首相に新しい提案があるとのことで党首会議が開かれたが、野田からの目新しい提案はなく結果は決裂。期待してはいなかったが党首会談は茶番に終わった。呆れかえるばかりだ。野田の主張は多分、赤字国債と違憲選挙の解消で幕引きしたいと考えていたはずだ。それに対し、安倍と山口は谷垣との約束の履行を主張するばかり。解散日ありきで主張しても野田には答えようがない。首相が解散期日を言明することは常識的にありえない、本来の安倍であれば理解は出来るはずだ。安倍は野田を人間として信じられないのだろう。まるで子供同士程度の低い喧嘩に過ぎない。と言うよりはこの党首達は大人になれなかった子供と言える。そもそも自民の主張が変だ。実質的に解散権の実権しか持たない首相に対し、法案成立を解散日とバーターに主張すること自体が間違っている。しかし常識的には阿吽の呼吸と言うか、肝胆相照らすための歩み寄りと言うか、大人には理解出来る世界があるはずだが。所詮政治家の子供達は理解出来ない世界に住んでいる。そのことを実感させられた今日この頃である。

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プラチナ級の技術開発

プラチナは化学的に非常に安定でかつ高価なため装飾品に多く利用されているが、安定なるが故に精製回収が難しい。王水以外には溶けず、その廃液処理が大掛かりとなり採算が合わないのが欠点。産出量は年間約200トンと少ないが、反面用途は装飾品、自動車の排ガス触媒や点火プラグ、化学工業の水素化反応触媒、燃料電池等と多岐に渡る貴重な貴金属だ。ところが昔から王水にしか溶けないと言われていたプラチナを、東大生産技術研究所がスクラップ中のプラチナをマグネシウム合金にしてから塩酸で溶かすという比較的簡単な技術を開発したとのこと。この方法で本来は全く溶けないプラチナをほぼ全量回収出来るという。日本はプラチナを含んだ電子機器スクラップの宝庫だ。スクラップが白金鉱山へと大変身する技術だ。まさにプラチナ級の技術開発と言える。官民あげて早期の実用化を図るべき技術に違いない。

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4当5落とは

今から半世紀前に大学の受験勉強をしていた頃は、合格ラインは「4当5落」と言われていた。睡眠時間を4時間に削って勉強すれば合格する可能性はあるが、5時間も寝ていては合格は儘ならない、という意味だ。今でも当時の起床が辛かったことを覚えている。ところが、眠ったままでも勉強が出来る可能性のある事実が見つかったらしい。今までは勉強するとドーパミン神経が活性化され、活性化したドーパミン神経が覚醒も誘導し目が覚めてしまうと考えられていた。しかし熊本大学発生医学研究所の研究チームが、ショウジョウバエの脳の機能を調べ、記憶形成をつかさどる神経回路と睡眠覚醒に関わる神経回路が、それぞれ独立して働くことを突き止めたとのこと。この研究が更に進展すると、夢の睡眠学習が実現するかもしれない。実現の暁には、受験生は眠ることこそが大事になる。「4当5落」の意味が、4時間起きていれば合格する可能性はあるが、5時間も起きていては合格は儘ならない、と変化するかもしれない。起こり得ないことにも思いを巡らすことが出来るのがブログの良い点だ。

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今日はデコレーティブな天気図

今日はクリスマスを思わせるような天気図だ。冬の西高東低の気圧配置ではない。Yahooの天気図で日本を中心とした東西南北約5千km四方の地図上に、何と台風を含めた低気圧が8個、高気圧が4個もある。時計表示で表すと、針の中心を関東とすると、10時、11時、1時、1時半、2時、3時に低気圧があり、6時と8時に台風がある。しかも同心円上にだ。高気圧は中心と、2時、4時半と10時の位置にある。更に、8時から4時にかけて横に伸びる停滞前線がある。そして10時の低気圧には小さな寒冷前線と温暖前線が付いている。Yahooでは、低気圧や台風を赤色、高気圧は青色、停滞前線は赤色と青色、寒冷前線は青色、温暖前線は赤色で表示する。自分はこの天気図を見ているが、見ていない人は想像してほしい。赤の低気圧はイチゴ、青の高気圧はブルーベリー、赤と青の前線はリボン。これは間違いなく関東を中心としたデコレーションケーキだ。今日の天気図を見ながら、もう60年前にはなるが、子供の頃クリスマスのデコレーションケーキを楽しみにしていた自分を思い出した。

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続:6対20の勝利

対フランス戦でGK川島が神懸かり的なスーパーセーブを連発したのをうけ、フランス国営テレビ「フランス2」が情報バラエティー番組で、腕が4本ある川島の合成写真を映し、司会者は何と「福島原発事故の影響ではないか」と揶揄した。欧州メディアは「行き過ぎ発言だ、悪い冗談だ」と批判的で、在フランス日本大使館は同テレビに抗議する方針とのこと。腕4本の写真は川島のスーパーセーブを目一杯に称えた表現だろうが、原発事故とはいただけない。司会者失格レベルの失言だ。この時司会者は何故このような発言をしてしまったのだろうか。司会者はきっと4本腕レベル以上の称賛をしたかったに違いない。福島原発事故を引き合いに出すことは常識はずれとは思っていながら、原発事故のショックをも上回るというレベルで褒めたかったのだろう。と自分は勝手に推測している。川島はこの件についてはノーコメントを貫いた方が良い。イエスもマイナス、ノーもマイナス。川島はこの一件で「選手冥利に尽きる」ことを胸の内で実感しているに違いない。

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日本が産油国となる日

近い将来日本もバイオ燃料の産油国になるかもしれない。今やバイオ燃料は戦略物質だ。石油のように産油国の政情や産出量の限界や価格高騰の影響を受けずに生産できる。日本の本命と見られているのが微小藻類で、筑波大大学院のボトリオコッカスとオーランチオキトリウムのハイブリッド増殖だ。ボトリオコッカスは光合成で約6日で2倍に増殖する。オーランチオキトリウムは有機物の摂取により成長するが何と4時間で2倍になるという。油を抽出したボトリオコッカスの搾りかすと糖分をオーランチオキトリウムの繁殖に利用し、増殖したオーランチオキトリウムから油を搾り取るという算段だ。生物多様性条約で遺伝資源の活用で得られた利益は原産国と利用国で分け合うルールがある。藻類も遺伝子配列を調べれば原産国が分かるので自国技術にするためには国産藻類であることが必要だ。筑波大は藻類採取のノウハウを持っていたので国産を可能にした。日本近海にはメタンハイドレートも眠っているし、国産藻類のバイオ燃料も開花間近かだ。日本が産油国となる夜明けも近い。

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ゴキブリあれこれ

うちのカミサンは大のゴキブリ嫌いで、発見するや否やその駆除を自分に指令する。自分もゴキブリは嫌いだが殺生するのは可哀そうとも思っている。だからかもしれないが、ゴキブリのニュースには目が留まる。米国ではゴキブリ大食いコンテストで優勝した人がその後死んだとのニュース。ゴキブリとの因果関係は明らかではないそうだが。ゴキブリ駆除の殺虫剤は強烈だ。噴射後数秒で運動神経がやられ、仰向けになって手足をバタバタさせながら昇天していく。この死んだ人は、生のゴキブリを食べたのか、殺虫剤噴霧後のゴキブリを食べたのかと考えてしまう。一方役に立つゴキブリもいる。米国ノースカロライナ州立大学の研究者チームがゴキブリをリモートコントロールする技術を開発したとのこと。触覚と尾角に微弱な電気を送ることで、ゴキブリを前進させたり、左右に曲がらせることを可能にした。その結果倒壊した建物の内部など、人が立ち入れない場所にカメラやマイクなどの探知センサーを送り込むことが出来るようになったらしい。嫌われ者のゴキブリも役に立つこともある。自分は精々「見るのもイヤ、そばに来るだけでイヤ」と言われるゴキブリ亭主にだけにはならないよう努力するしかあるまい。

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6対20の勝利

日本対フランス戦は6対20だったが日本が勝利した。ザックジャパンの初の欧州遠征試合での対フランス戦で日本は1-0で初めてフランスに勝った。大金星と言えるだろう。6対20とはシュートの数。この数値が示す通り試合内容はフランスが圧倒していた。しかし結果はワンチャンスをものにした日本の勝利。今野のドリブルとインテル長友のピンポイントクロス、そしてマンU香川の右足インサイドでのゴール。華麗だった。この試合のヒーローは、誰が何と言おうと香川であり長友であり今野であることは間違いない。しかし6対20の状況を決して忘れてはいけない。シュート数6対20なのに1-0で勝ったということは、ディフェンスがしっかりしていたということだ。ディフェンスは華々しくはない、いつも裏方役だ。輝く主役も裏方あっての主役といえる。裏方にも光が射す時代はいつ来るのだろうかと思う。

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金持ち父さんの美味しい倒産術

清崎徹氏の会社が破産した、と言っても分かりにくいが、「金持ち父さん貧乏父さん:筑摩書房」のロバート・キヨサキの会社だと言えばヘエーと驚く。この人の本は世界50カ国以上で翻訳され、シリーズ累計で約3000万部を売り上げたといわれており、マルチビジネスのバイブルとしてベストセラーになっている。この本を読んだのは10年以上前なので正確には覚えていないが、確か借金で購入した賃貸アパートを担保に新しい物件を買うことを繰り返し富を築く物語の中で、そのノウハウを開示するというもの。信奉する者も多く触発されて不動産屋になった人も多かったろうと思う。この人が不動産で成功した要因は、1980年代後半に日本のバブルマネーがハワイに流入し、ハワイの不動産価格が高騰した時期に不動産に手を出したから。この度の会社の破産の原因は、初期段階の書籍販売をプロモートした会社が報酬を受け取っておらず、18億円の支払い訴訟を起こしたが支払い不能のため破産したとのこと。支払いは会社間契約のため、キヨサキ氏がこれによって貧乏になることはないそうだ。金持ち父さんのトウサン(父さん)は単にお爺さんだが、金持ち父さんのトウサン(倒産)は頂けない。キヨサキ氏の次なる本は「金持ち父さんの美味しい倒産術」になるかもしれない。

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復興費流用の監視を邪魔する民主党

今日で大震災が発生してから1年7か月となる。被災地での復旧復興が進まないなかで、復興とは直接関係のない名目で復興費の無駄遣いが進んでいる。経産省の工場設備投資支援、文科省の熱核融合実験炉研究費と国立競技場の補修費、外務省のアジア太平洋地域の交流費用、内閣府の沖縄の国道整備、農水省のシーシェパード捕鯨妨害対策費、財務省の庁舎耐震改修工事、法務省の刑務所の職業訓練と華々しい。このまま行くと1兆円が使われることになる。被災地の再建と無関係な事業に復興費が使われているのはおかしいとの声が上がり衆院決算行政監視委員会の行政監視小委員会が開かれることになった。ところが民主党全員と各省庁の答弁予定者が欠席したため流会となり未だに行政監視も行われていない状況だ。欠席指示は民主党が出したと認めている。大震災発生当時の菅が無能なため復旧復興が大幅に遅れたが、野田も菅を見習い復旧復興を進めない。それどころか、復興費流用についても行政監視委員会の邪魔をして「臭いものには蓋」をしようとしている。「近いうちに解散」との約束も守らず、国民生活への迷惑をも顧みず赤字国債法のための臨時国会も開かず、復旧復興を進めず挙句の果ては「臭いものには蓋」をする野田。恥を知れ、野田。

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赤と黒と青

今日のニュースは対比が鮮やかだ。ノーベル賞を受賞した山中教授の研究を支援する小口寄付が急増し、2日で530件490万円が寄せられたとのこと。御目出度いので赤。その記事の隣には、大王製紙の放蕩息子が数十億円もの会社の金を私物化しバカラ賭博に注ぎ込み懲役4年の実刑判決を受けたという記事が載っている。罪人判決なので黒。金銭を顧みず我が身を研究に没頭させ得られた成果に周りの人が感動しお金が集まってくる現象と、悪銭をかき集め散財したがお縄になりスッテンテンになった現象。何かに似ている。現代版の花咲か爺と瘤取り爺と言えそうだ。別のニュースで青色に関するものもある。青色は気持ちを落ち着かせる効果があり駅や踏切に青色灯を設置すると自殺が84%も減ったとか。一方LEDに含まれる青色は波長が短くエネルギーが強いため網膜に炎症が起きたり、睡眠のリズムが乱れるなどの影響が出るおそれがあるかもしれないとのこと。一言で青色と言っても功罪まちまち。モノには必ず二面性があるものだ。表から見るか裏から見るかそれが問題。いや如何なる場合でも表からも裏からも同時に見定める心構えこそが求められているはずだ。

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ノーベル賞の威力

京大の山中教授がノーベル賞を受賞した。生物のあらゆる細胞に成長出来て再生医療の実現につながるiPS細胞を初めて作製し、この分野に革命を起こした功績が評価された。山中教授は当初整形外科医を志したが手術下手で挫折を味わい基礎研究に鞍替えしたとのこと。また同時受賞したジョン・ガードン博士も子供の頃は生物の成績が最低で、先生から「生物学者になりたいなんて馬鹿を言うな」と言われた逸話があるらしい。臥薪嘗胆、人一倍の絶え間ぬ努力が実を結ぶという典型例だろう。これで日本人の受賞者は19人となるが、このiPS細胞研究が人類にとって一番価値があるものだと思う。山中教授のiPS細胞は6年前に発表され世界的に注目を浴びた。しかし当時の政府は、この研究のバックアップを殆んどしなかった。その間世界では戦略的にこの研究に集中し加速させたため、今では日本は米国に抜かれてしまった状況にある。折角の大チャンスを政府の不作為が足を引っ張ってしまった。ところがノーベル賞受賞が決まったとたん、田中文科相も前原戦略相も「全面的に支援したい」と言い出す始末。権威者の判断がないと何も自ら判断出来ない政治家の目が節穴であることが立証されたようだ。遅ればせながら研究を支援するとのことなので、まあ良しとしよう。祝受賞、祝支援。

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ベネゼラはチャベスでいいのか

ベネゼラのチャベス大統領が再選を果たした。1998年に初当選して以来6年毎に再選され2019年まで大統領の任務を遂行することになった。何と20年の長丁場だ。当初当選当時から「21世紀の社会主義」を旗印に豊富な原油資源の収入で貧困対策を進め、貧困層の熱狂的な支持を得てきた。勿論富裕層や財界とは対立し、米国のブッシュ大統領をこき下ろしたことは記憶に新しい。当時は新しい世界を創るリーダーだとも感じた。しかし今回の選挙の投票率はチャベス54%、対立候補のカプリレス45%。辛勝だ。他国のことをとやかく言うつもりはないが、一言言わずにはいられない。チャベスは約50%の貧民に対し石油の利益で生活を保障する政策をとったのだから、貧民層の支持が得れれるのは当たり前。バラマキの元祖といえる。本当にこんな政策で良いのだろうかと思う。石油があれば食い繋ぐことは出来る。しかし石油枯渇後は、と考えると政策はガラッと変わるはずだ。50%の貧困層を立ち直らせるためには、貧困層の生活を継続すためにお金を補助することではなく、貧困層から脱却するするために教育を充実させることこそ重要のはずだ。果たして今から6年後のベネゼラ国民はどう判断するのだろうか。すでに日本の民主党は反面教師として実証はしているが。バラマキ反対。

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良き友がいないということ

自分は血の気が多い方ではないが推理小説物のテレビ番組をよく見る方だ。山村美紗、西村京太郎、内田康夫らの作品は殆んどビデオに撮って後日見ている。その物語の組み立てを考察することと真犯人を推理することが楽しいからだ。しかし最近は折角撮ったビデオをすぐ消してしまうことが多くなった。特に山村美紗の作品は劣化が酷く、妙にレベルの低い茶番劇に変質してしまっている。古い作品をいじくりまわした結果、才能のない脚本家にもお鉢を回したせいだろうとは推察している。そして山村作品と西村作品には必ず出演するヘボ役者がいる、その変質を更に助長させている山村紅葉だ。紅葉は美紗の子供で、山村と西村との間には赤い糸があるようだ。遺言か横車かは知らないが恐らく紅葉を出演させる終身契約をしているのだろう。親は子供が可愛い、食いはぐれないようにと案じるのは人情。しかし限度がある。親の作品を低級化させる子供と、デキの悪い子供を過保護に庇う親。最悪の構図だ。親または親代わりの立場であれば、今日の食い扶持よりも明日への成長を与える努力をするのが尋常だ。もっとも大人になった子供であれば、自分の立場は自分で判断し自分の行く道を切り開くことが出来るはずではあるが。結局辛口を言うことの出来る良き友が傍にいないということなのだろうと思う。残念。

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孫の運動会とSkype

今日は毎年恒例のテニス大会の日ではあるが欠席することにした。孫の運動会に行くためだ。それというのも、この10月から長男が外国へ単身赴任したため、嫁さんと5歳の保育園児と1歳半の赤ちゃんが日本に残され、しかも嫁さんは運動会の役員もやっているためだ。嫁さんが自由に動けるはずはない、保育園児にとっても父親のいない運動会はつまらないに違いないと案じて、テニスを振ってカミサンと運動会に参加した次第。5歳の孫は運動会を堪能していたし、下の孫も愚図らず手もかからず、健康的で楽しい運動会であった。一応我々夫婦の参加で嫁さんも一通りのことをこなせ目的は達成出来た。しかし少し気がかりなこともあった。孫たちが外国に行っていなくなった父親のことを全く気にしていないことだ。だがその理由はすぐに分かった。帰りがけに嫁さんに聞いたところ、父親とは毎日Skypeで顔を見ながら話しているとのこと。納得した、ITの世界では物理的な距離は存在しない、外国はすぐ隣にある。早速自分のパソコンにもSkypeを設定した。次に孫が我が家に遊びに来るときの楽しみがまた一つ増えた。IT技術畏るべし。

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今一な東京駅丸の内駅舎

約6年間の復元工事が終わり大正の創建当時の姿に戻った東京駅丸の内駅舎が10月1日に開業したとのことで早速行ってみた。南北ドームの下には天井を見上げ携帯写真を撮る人が溢れていた。丸の内側の外に出ると平日にも関わらずビックリするほどの人がいて、3階建ての外観を眺めながら、その場所の雰囲気に浸っている様子がうかがえた。駅舎全体の写真を撮りたかったが残念ながら中央にある排気塔が邪魔になりベストアングルは見つからなかった。500億円ものお金をかけて復元したのであれば前庭部分も含めて全体美を求めるべきであったと思う。画竜点睛を欠くとはこのことをいうのだと思う。東京ステーションギャラリーも3倍の大きさになったとのことで入場してみた。入口のプラレールと影絵の展示にガッカリし、観るべきものがないギャラリーを初めて体験した。これで500円は高過ぎる。だがギャラリーの出口近くで北ドームの2階に入る事が出来たので文句は言わないことにした。人出の多さは開業間もないからに違いない。人気スポットにするにはこれから一工夫も二工夫も必要だ。

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一足早い箱根の紅葉

緑一色の箱根の山中にあるホテルの露天風呂とその眺望は、まさに癒しの空間であった。都会の喧騒から隔離された静寂と適度に暖かい温泉が自分を包み込む異次元の世界だ。と思って温泉に浸かっていると何か違和感を感じている自分を発見した。何か違う、何か変だ。先程まで我が目にしっかり焼付いていた緑色が、緑ではなく変色していることに気が付いた。モミジの紅葉だ。今日はまだ10月になったばかりだから紅葉には早すぎる。不思議に思って観ていると博識なテニス仲間が教えてくれた。植樹した樹木は紅葉が早いとのこと。このホテルは開業して2年ほどの若いホテルだから周りは植樹した樹木で囲まれているようだ。生まれて間もない建物の周りに、年齢的に一歩先に年取る樹木。年齢的にはプラスマイナスゼロとなる自然の摂理を感じるし、植樹した木々が生まれた建物を祝福しているようにも思えた。だが最終的には、季節を先取りした紅葉が我々を歓迎しているのだと勝手読みするすることにした。

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同好会30周年記念旅行

今日は、昔入っていたテニス同好会の集まりがあり箱根に行く事になった。15年ほど前に我が家が引っ越したので、その後一緒にテニスをすることは殆んどなくなったが毎年忘年会には必ず出席している。今年は同好会発足30周年とのことで、記念に箱根で一泊して旧交を温めましょうということになった。考えてみると、この同好会が初めて会社関係者のいないグループとの出会いだった。それまでは集まりといえば、必ず会社絡みで誰かしら知っていたし、どういう人物かは大体察しがついた。最初の頃は子供の初めてのお使いのような感じで、どの話題にどう反応してくるのかが分からず、差し障りのない話題を選んでいたように思うが、好奇心は旺盛だった。しかし同好会だけに、テニスを通して打ち解けるスピードは速かった。今では一年に一度しか会う機会はないが、会うと昨日も会っていたようにタイムスリップ出来る。男は定年で会社を離れるとグループ活動に加わることに苦労するというが、自分にとってこの同好会はその予行演習だったのかもしれない。その意味でも有り難かった。今日は飲み会も盛り上がりそうだ。いざ出発。

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息子の海外赴任

長男がシンガポールへ赴任した。近頃は自分の周りでも海外で仕事をする人が増えている。時代の流れがとうとう我が家まで押しかけて来たかという感じがする。最近東大大学院伊藤元重教授の「企業の海外展開が増えると空洞化するという勘違い」という記事を読んだ。古いものが日本から出て行った後に新しいものが何も生まれないのが「空洞化」で、古いものが新しいものに置き換わるのを「産業構造の変化」。日本にはどちらの道を歩むかが問われている。企業のグローバルでの活動レベルが高くなるほど、それだけ国内に新たな人材が必要になる。国内ではより高度な開発やグローバルな人事管理部門の需要が生まれるはずなので海外展開イコール空洞化になるとは限らないと言っている。確かにそう思う。そもそも戦う武器がなければ海外には進出出来るはずがない。その武器で戦っている最中に二の矢三の矢を準備しておくことが肝心だ。長男は子供のころから自分の家を作るのが夢で建築の道に進んだ。日本には仕事が少ないという。世界最先端の建築技術をもって思う存分東南アジアで腕を振るってくれたらよいと思う。閉塞感のない異国の地での活躍を祈りたい。

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宣戦布告から白旗へ

石原都知事が珍しく鳴りを潜めている。尖閣国有化では所有者に虚仮にされ、中国には想定外の強烈な反日感情を喰らい日本経済をメタメタにしてしまった。自民総裁選では伸晃への応援も不発に終わり、第三極の石原新党党首も頓挫しそうだ。やることなすこと全てダメ、元気が出るはずがない。東京オリンピック誘致も無駄遣いに終わった。中小企業救済と称し新銀行東京に小口融資を設けたが、結局は息子宏高の選挙資金のようなものになり不良債権の山を築いてしまった。成功例としては、ディーゼル車規制と東京マラソンくらいしかない。立派な仕事をしてきた人が最後の最後でチョンボすることを「晩節を汚す」と言うが、石原は晩節も汚してしまった。石原の公式サイト名は何と「宣戦布告」だが、そろそろ「白旗」に変更する時が来ている。

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