28日 2月 2025
トランプ・ゼレンスキー会談は激しい言い合いで物別れに終わり、全世界に衝撃を与えている。米国はトランプを是とし、欧州はゼレンスキーを支持している。日本ではジャイアンに立ち向かったツネオとして、ゼレンスキーを称賛している声が大きい。トランプはゼレンスキーを助けると言うよりも、プーチン側に立っているかのように映る。ゼレンスキーは国内資源を差し出し、米国の安全保証を得ようとしているようだ。ゼレンスキーは戦争継続のため米国の更なる援助を求めている。ゼレンスキーのゴールは全領土を奪還してNATOに入ることだ。一方、トランプはウクライナの負け戦と判断している。援助しても戦争は長引くだけで、むしろ世界第3次戦争へと拡大するかもしれないと恐れている。だから、まずは停戦するのがベストと言える。日本人は判官贔屓が好きだ。だからゼレンスキーを応援したくなる。しかし、ウクライナが勝つ見込みは無い。まずは現状を認識して停戦に持ち込むべきだろう。少なくとも、今回はトランプの主張が正しいと思う。珍しくトランプと意見が一致した。
27日 2月 2025
大阪万博の大屋根リングが完成したとのニュース。明日施工事業者から万博協会に引き渡される。巨大木造リングは、1周2km、高さ12~20mの世界最大級の木造建築で総工費344億円もかかった万博の目玉だ。当初は、国産木材を使用し国内林業を育てる、宮大工による日本の伝統工法を継承するため、万博終了後は解体して廃棄する、計画になっていた。ところが、国内に巨木は少ない。そのためメインはフィンランド産木材が使われた。日本の伝統工法とは言うが、金属のボルトが多用されている。終了後の廃棄に批判が多く、今になって再利用を呼び掛けている。しかしコストが高く再利用の見通しは無い。その上、万博遺産のレガシーとして残しても維持費を賄えない。嘘の上塗りの大屋根リングであった。大阪万博は4月16日に開幕する。万博協会は開幕前に、大屋根リングの当初計画と現状の対比を説明すべきだ。その上で、何人が入場するだろうか?大屋根リングをどのように感じるのだろうか?
26日 2月 2025
来年度予算案成立の攻防が面白い。維新は高校無償化を勝ち取り、賛成に回りキーボードを握った。一方、国民は年収の壁の突破はならず反対に回り主導権を握れない。この状況を泉房穂前明石市長が上手いこと言っている。泉前市長はかねてから「国民負担増の政治」から「国民を救う政治」への転換を訴えている。しかし、国民案の103万円の壁を178万円にすれば、6兆円規模の減税効果と言われていたのに、維新はその60分の1の1000億円で新年度予算可決の賛成側に回ってしまった。与党過半数割れで「国民を救う政策」への一部転換が図られそうな状況だったにもかかわらず、維新のたった1000億円という安売りで、国民の苦しみは続くことになりそうだ。国民の失望は大きい」と私見を綴っている。石破政権から見れば、高校無償化には5000億円掛かるが、取り敢えず来年度は1000億円で済む。来年度予算さえ通れば、維新は不要だ。石破は再来年度の責任は無いと考えているに違いない。結局、維新は自民に虚仮にされたということだろう。最早、維新に明日は無い。
25日 2月 2025
イーロン・マスクが率いる米政府効率化省の職員の約3分の1に当たる21人が辞職した。要求された改革は国を危険にさらすものだと抗議してとのことだ。21人は米国デジタルサービスに勤務していたが、米政府効率化省に再編されたばかり。その1週間前には米国デジタルサービスの職員約3分の1が突然解雇されている。解雇された職員らは社会保障、退役軍人サービス、税務申告、医療、災害救援プラットフォームなどの重要な政府システムの近代化に取り組んでいたという。彼らの解雇はこれらのサービスに毎日依存している数百万人の米国人を危険にさらし、重要なシステムと国民のデータの安全性が損なわれると危惧されている。一方で、かつてEV革命の象徴だったテスラを、世界中のオーナーが手放している。ブランドイメージの急落が、オーナーの選択を変え始めた。マスクやトランプに反発してのことだという。ヨーロッパでの販売不振や、中国の自動車メーカーBYDをはじめとするライバル企業の競争激化も株価に悪影響を与えている。トランプ就任時から株価は倍になったが、すでに就任時の値に戻る気配だ。マスクの落日は近そうだ。
24日 2月 2025
今やイーロン・マスクは、押しも押されぬ世界一の大富豪だ。テスラ、スペースxを始め多くの最先端企業設立に携わってきた。まさに現代のスーパーヒーローと言える。大枚を叩いてトランプに取り入り、ドナルド政権では米政府効率化省を率いることになった。早速、米国際開発庁の多くの職員のクビを切った。大統領執務室では息子Xを引き入れ肩車をしてみせた。些かやり過ぎだと思うが、日の出の勢いだ。向かう者敵無しという感じだ。マスクは、政府の資金に群がう企業を敵視している。甘ったれるなという訳だ。しかし、マスク自身は、テスラにしてもスペースxにしても、政府の援助があったからこそ成功してきたのだ。トランプはハチャメチャだが選挙で選ばれたので正当性がある。でも、マスクはトランプの威を借りたキツネに過ぎない。威を借りたキツネはいずれ叩かれるものだ。トランプが去った後のマスクの人生は目に見えている。
23日 2月 2025
相変らず兵庫県知事選のゴタゴタが続いている。斉藤知事は失職後、再出馬した。兵庫県知事選では選挙前予想に違い斉藤が圧勝した。しかし、多くの問題を抱えた。立花N党代表も立候補したが、斉藤を応援し2馬力体制を作った。こんなことが許されるのだろうか。でも法的規制は無い。法に触れなければ何でもやっていいという考えのようだ。斉藤はSNSを駆使して若者の心を掴んだ。でも、SNS業者に対価を払ったのだから、明らかに選挙違反。だが、その是非は未だに決着していない。更に、維新の県議員は斎藤の疑惑を究明する県議会調査特別委員会の内容を立花N党代表に漏らした。漏らすことは法的に規制されていないが、信義に欠ける。そして立花は、その真偽の分からぬ情報を利用して斉藤の正当性を煽った。選挙後「何故斉藤に投票してしまったのか今となっては分からない」と言っている県民が多いという。現在維新の県議員の処分が取り沙汰されている。しかし、あろうことか吉村維新代表は県議員の行為について「ルール違反だが本人たちの思いは分かる」と肯定した。明らかに維新の組織ぐるみの違法選挙と言えそうだ。
22日 2月 2025
みずほ銀行は元行員1人が貸金庫から顧客2人の現金数千万円を盗んでいたと今月18日に発表した。昨年の三菱UFJ銀行に続き、また行員による貸金庫窃盗かと思った。ところが、そうではない。事件は2019年に発覚していたが、6年間も隠蔽していたのだ。事件は三菱UFJ銀行よりも前に起きていたのだ。公表していれば三菱UFJ銀行の事件は防げたかもしれない。三菱UFJ銀行のケースでは、元行員は窃盗容疑で逮捕され、三菱UFJ銀は半沢淳一頭取ら役員5人を減給処分した。だが、みずほ銀行のケースでは、元行員を懲戒解雇したが役員の処分は無し。元行員は未だ逮捕されていない。再発防止策を講じたというが公表もされていない。これまで事件を非公表とした理由について「お客さまとの関係なども踏まえて公表しなかった」といい加減な説明している。みずほ銀行は三菱UFJ銀行以上に、顧客の信用で成り立つ銀行業務の根幹を揺るがしている。
21日 2月 2025
安倍派裏金のキーマン松本淳一郎元会計責任者の参考人聴取がドタキャンになった。先月末予算委において野党の賛成多数で招致が決定された。当初松本元会計責任者は「身体的、精神的負担が大きい」などと応じず自民も消極姿勢を示していた。だが、非公開を条件に聴取を行うことで与野党が合意した。ところが、前日に自民が急に翻意し延期となってしまった。招致決定後、松本元会計責任者の元に複数の旧安倍派幹部からひっきりなしに電話がかかってきたという。「余計なことはしゃべらないでね」という生易しいレベルではなく「参考人として出てくるな。家でおとなしくしていろ」といったものだったという。裁判の弁護士費用も旧安倍派が面倒を見ているので、松本元会計責任者は反論出来ずドタキャンになったとのこと。安倍派のキックバックは、安倍元首相が中止を決めながら、死去後に再開。松本は昨年の公判で「ある幹部が再開を要望してきた」と語り、2022年8月の幹部会合で再開を決定したと証言している。ある幹部が会合後に「池田佳隆くんが気の毒だから還付を再開して」と松本氏に指示したとも言われている。池田佳隆を舎弟にしているのは萩生田だ。その上は森。いずれ天罰が下ることだろう。
20日 2月 2025
高校授業料の無償化を巡り、自公維が合意し2025年度予算案の年度内成立に道筋を付けた。しかし、問題は2つある。1つは、私立高校の授業料を無償化すること。確かに、無償化が実現すれば、家計が厳しい生徒にも門戸が開かれる。だが、デメリットはもっと大きい。私立が授業料を値上げするのは目に見えている。結局家計が厳しい生徒に門戸は開かれないのだ。益々公立との格差が開くことになる。更に無償化で浮いたお金は塾代に消えるはずだ。私立高校の授業料を無償化するには、前提として公私の受験・授業・自由度を平均化する必要があるが、何も成されていない。もう1つは、授業料無償化を予算成立のための人質としたこと。維新は授業料無償化が通れば予算を承認するとした。予算の大枠の是非は問わないで、賛成するという。その点、傍観者として追いやられている立民は、財源に基づいた修正案を提示している。でも、蚊帳の外だ。維新と立民のどちらが日本にとって価値が有るかは明白なのだが、維新が勝とうとしている。維新の政治は腐っているとしか言い様がない。
19日 2月 2025
OpenAIが最初のチャットGPTを発表した2018年は衝撃的だった。チャットGPTは年々進化し、人間の脳に置き換わるのではと話題になった。でも、現在は「人間の脳を超えることはない」というのが通説だ。ところが、マイクロソフトでWindows95開発実績のある中島聡氏は「AIは人間を超える」と確信しているという。人間は地球に存在する生物の中で、最も知能が高い生物と言われている。人間の脳と他の動物の脳に特別な違いはない。人間が言葉や道具を使いこなせるまでの知能を得るために唯一必要だったのは「脳の容積」だったのだ。人間の知能の上限は1400立方センチ・860億個ニューロンという物理的制約により決まっている。それに対し、AIの知能の上限は、投資額と供給できる電力で決まる。結果として「AIが到達できる知能レベルは、人間のそれよりもはるかに高い」ことはほぼ確実だ。GPUの誕生と、GPUのニューラルネットへの活用により、ポテンシャルが一気に解放された。「人間の脳の容量には限度があるけど、人工知能にはない」という驚異的な事実に気が付いた。「AIが到達できる知能レベルは、人間のそれよりもはるかに高い」ことは、ほぼ確実であると納得した、と言う。