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31日 8月 2021
二階自民幹事長の去就が話題になっている。岸田前政調会長が、総裁選の公約として「役員任期を1期1年で連続3期までにする」と公表した。つまり、岸田が総裁に就任したら5年を超える二階幹事長のクビを切ると明言したのだ。二階は当然不快感を示した。一方、菅首相は唐突に、党役員人事を行ない幹事長から二階を外すと通達し容認を得た。マスコミでは、岸田の覚悟を持ち上げ、菅の決断を褒めあげている。でも、権力の大きさから言えば、二階がダントツで、菅や岸田は雑魚だ。覚悟や決断で出来るものではない。裏には当然出来る理由があるはずだ。噂では、次回の衆院選で二階は引退し子供に踏襲させるらしいと言われている。それが何故今なのか。和歌山の選挙区には世耕参院幹事長がいて、衆院への鞍替えを狙っている。二階は幹事長だから今であれば世耕を抑えることが出来る。今のうちに子供に踏襲させて地盤を引き継ぎ盤石なものにしておけば、子供の代になっても世耕と対抗出来るはずと考えたのだろう。恐らく、岸田も菅も、この噂の確証を得たに違いない。窮鼠は決して猫を噛まない。猫がお産でリタイアするので、鼠がさも猫を噛んでいるように見せかけ、選挙を有利に進めるため虚勢を張っているだけと見るべきだろう。すぐに化けの皮が剥がれるはずだ。
30日 8月 2021
自衛隊がアフガニスタンから約500人を退避させるために自衛隊機4機でカブールに向かったが、1人しか退避させられなかった。15日にタリバンがカブールを陥落させたことを受け、日本政府は17日に大使館の日本人職員12人を英軍機でUAEに退避させた。25日に自衛隊が現地に到着し、残った日本人数人と大使館、JICAの現地スタッフ約500人を退避させる計画だった。ところが、500人は空港に入ることが出来なかった。日本政府は26日に空港周辺で自爆テロがあった為だと言っているが、韓国の報道とは異なっている。韓国は希望者全員の退避に成功した。その要因は、米軍が許可した人に対しては撤退させてもよいというタリバン約定を用いて検問所を通過させるため、米国が取引するアフガンバス会社を利用したからだという。それに対し、日本は米国が取引するバス会社を利用しなかったので、検問で止められてしまったからだという。もし、これが正しければ退避失敗は現地の情勢を把握していない政府のチョンボなのだ。また、17日には日本人12人の退避に成功しているのに、自衛隊機派遣が26日と遅くなってしまったのも二重のチョンボなのだ。岸防衛相も茂木外相も頼りにはならないのが現実だ。
29日 8月 2021
東京都医師会が漸くコロナ治療に対し180度方針を転換した。医師会は当初、コロナ医療の現場がひっ迫しても「開業医や診療所は地域医療を支えるという役割分担で貢献」を基本的なスタンスとしてきた。即ちコロナ患者を断ってきたのだ。ところが、尾崎東京都医師会長が、コロナの自宅療養者・待機者に対して往診・在宅診療・訪問看護などで24時間見守り体制を導入すると発表した。やっと医師会も真面になったようだ。大転換の主要因は、2月に成立した改正感染症法だろう。今後は、病院経営上という理由でコロナ患者を断ってきた開業医が勧告の対象になる恐れがあるからだ。更に、救急搬送困難事案件数が激増している。このままの状態が続けば、医療資源の偏りがクローズアップされ、医療資源の再編問題に直結することになる。医師会は病院経営者の利益を守る業界団体だから、当然再編には反対の立場だ。恐らく医師会は、医師としての良心もあるが、再編の火が上がるのを防ぐためにも、コロナ対策に貢献しているというポーズを取りたかったのだろう。自分は厚労省による病院の民営化政策が抜本的に間違っていたのだと思う。方針を大転換して、病院の半分は国営化し、機動的に対処出来る医療体制を構築すべきだと思う。
28日 8月 2021
小池都知事が唐突に渋谷で若者対象に接種会場を開くと発表した。連日若者が押し寄せ長蛇の行列を作っているという。接種拒否が多いという若者が朝早くから列に並ぶというのだから、意外な一面を見たような気がした。でも、よくよく考えると、数のマジックがあるようだ。接種の対象は都内在住か都内に通う40歳未満。ざっと推察しても400万人はいる。もし1%の人が希望しても4万人。一方早朝から列に並ぶ若者は数千人。ところが、一日当たりの接種可能者はマックス300人なのだ。初日は並び順で打ち切り。翌日は抽選券の配布。殆ど全ての若者が長蛇の列で無駄な時間を過ごし、混雑で感染の危機に遭わされ、抽選券も接種も受けられなかった。効率を考えると、対象が若者なのだから、当初からネット抽選にすべきだと思った。それにしても、小池は何故いつも思いつきで突っ走るのだろう。有能な都職員を活用すれば、順調に物事は進むと思うのだが。対象者400万人に対し300回分のワクチン。間違いなく政治的なアドバルーンに過ぎないことは明白だ。この行為は社会的混乱を増長するだけだが、菅にワクチン供給量を積み増しさせる効果はあるかもしれない。泥棒にも三分の理ということか。
27日 8月 2021
「政府や自治体がコロナ対策に万策が尽きたと言う」ことには違和感があるとして、国内の感染症や物理学の専門家ら科学者約40人が共同で、政府と自治体に対し共同声明を発表した。今は何処に行っても、入口にはアルコール消毒液が、席にはアクリル板が設置されている。ところが、最近の研究によると、コロナ感染対策としてこれらは殆ど効果が無く、不織布マスクと換気が重要なのだと言う。主要な感染経路は空気感染だと断言している。いわゆるエアロゾル感染というやつだ。ウイルスが長時間空気中に漂いそれが感染を広げる。40人の1人である西村博士の著書「もうだまされない新型コロナの大誤解:西村秀一:幻冬舎」にも詳しく書いてある。米CDCも同様な発表している。主要因が空気感染だとすると、対策は大きく変わってくる。ウイルスは皮膚や眼からは感染しない。アルコール消毒やフェイスシールドは不要だ。ウレタンマスクは役に立たない。不織布マスクを隙間無く装着することが肝心だ。アクリル板は空気の流れを遮断しウイルスを滞留させるので撤去した方が良い。何より空気の流れを作ることが重要だ。屋外のスポーツ観戦など問題は無い。最新科学を知れば、現在の市中の感染対策が滑稽に見えてくる。政府が科学的に対処していれば、経済活動を継続し感染をかなり抑えられていたに違いない。
26日 8月 2021
岸田前政調会長が総裁選への出馬を正式表明した。「政治の根幹である国民の信頼が崩れている。たぶん良くなるだろうでは打ち勝つことはできない。最悪の事態を頭に置く必要がある」と述べたことは、菅政権の現状を良く理解していると思う。岸田は更に「菅は国民の声を聞いていない。民主主義の危機だ。二階は幹事長から外す」と暗に言った。己が立候補するのは「我が国の民主主義を守るためだ」と断言した。優柔不断と思われていた岸田がよくぞここまで表明したものだと感心した。「人間、やれば出来るじゃないか」と思う。男政治家としての忸怩の発露を感じた。あとは実行出来るかにかかっている。でも、一方で国民に迎合したポピュリストにも映る。「一国の宰相が国民の声を聞かない」のは、国民にとって不幸なのだろうかと考えてしまう。岸田が菅の独断政治を批判する気持ちは十分分かる。でも、国が危機に曝された時こそ、トップの決断が物を言うことになる。と考えると、菅は国の危機に対処出来なかっただけとも言える。従って、岸田の言うような「民主主義の危機」ではない。岸田は単に菅の失政を責めるべきだったと思う。もし自民の総裁選で菅が落選すれば、民主主義が正常に機能していたことの証明になるはずだ。
25日 8月 2021
またまた菅首相の緊急事態宣言の会見が批判を受けているらしい。菅の緊急事態宣言の会見は何度目かになる。当初は、テレビ中継をしっかり見た。しかし、要を得ないので見る気がしなくなった。頓珍漢なので後日書き起こしを読むようになった。そして今回は書き起こしも読まなくなった。コロナ感染は拡大の一途となり、とうとう一日当たり2万人を超えた。緊急事態宣言の発令は、新たに8道府県が加わり21都道府県となり、まん延防止等重点措置は12県となった。殆ど日本全国が緊急事態宣言下にあるという状況だ。医療崩壊が始まっている。救急患者の搬送先が見つからなくなった。この状況下にありながら、菅は何と「明かりははっきりと見え始めている」と発言したという。「明かり」とは、ワクチンと抗体カクテル療法だと言ったとか。菅は緊急事態宣言の会見の意義を本当に理解しているのだろうか。大変な事態だから、医療崩壊を防ぐため諸々の具体策を打つと、国民に危機意識を持たせるのが目的のはずだ。ところが、菅の会見は、いつも楽観的見方が入る。40~50代が重篤になったときは、60代以上は重篤が減ったと言い、今回は最悪の感染状況下で即効的な対策も無いのに「明かりが見え始めた」と、国民の危機意識を殺いでいる。菅は最後の緊急事態宣言にすると言っている。菅にコロナ対策は荷が重過ぎる。首相の座を降りて、名実ともに最後の緊急事態宣言にしてほしい。
24日 8月 2021
横浜市長選の惨敗後、すかさず小泉進次郎環境相が次期総裁の菅続投支持を表明した。菅降ろしの流れを変えられるとでも己を過信したのだろう。でも流れは変えられないし、小泉の表明は菅への単なる自己アピールに過ぎないように映る。小泉は菅支持の根拠を2つ挙げている。2050年に温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にするカーボンニュートラルを菅が宣言したことと、昨年の総裁選で多くの派閥が「菅しかいない」と言ったことだと言う。しかし、菅が30年の削減目標を13年度比46%に引き上げたのは小泉が根拠も無くでっち上げたからだ。小泉は「おぼろげながら46という数字が浮かんできた」といい加減さを自白している。ひょっとすると、小泉は菅のはったり力を評価しているのかもしれない。昨年は菅の首相としての力量は未知数だった。「菅しかいない」は、政治力学から生まれたもので、かつ未知数に賭けたのだ。でも今は結果が出ている。多くの派閥が菅を見損なっていたのだ。如何に小泉の根拠がいい加減なものかが分かる。最早小泉の劇場型政治は通用しない。地道に実績を積み上げていくしか生きる道は無い。
23日 8月 2021
横浜市長選は菅が全面バックアップした小此木が敗れた。野党が推した山中が勝ったことよりも、小此木が負けた方のインパクトが大きく感じる。市長選が始まる前は、カジノ誘致の是非が争点と言われていたが、選挙中にコロナ対策に移った。一地方の争いではなく、国のコロナ対策の是非が問われる選挙になった。それで大負けしたのだから、菅政権が負けた選挙と言える。これで、横浜のカジノ誘致は無くなり、かつ菅のコロナ対策にノーを突きつけたのだから、横浜市民の良識のある判断だったと思う。でも、横浜市民にとって、目出度し目出度しでは終わりそうもない。問題は山中新市長の技量だ。山中は押しが強くパワハラ気質と言われている。しかも、行政は初めての素人。常道を逸脱するのか、あるいは立憲民主の意のままに動くのか、誰にも分からない。未知数が多過ぎる。もっとも、横浜市民は山中の技量を知った上での投票では無かったはずだ。公約が破棄されるのも前市長で経験済みだ。横浜市民には、今まで以上に行政監視が求められている。一難去ってまた一難を迎えている。
22日 8月 2021
同僚選手への暴力行為で球団から無期限出場停止処分を受けていた中田選手が、巨人へ電撃的に無償トレードされた。しかも今日巨人軍選手として出場し本塁打を打った。ニュースとしては華やかだが、何か変だ。高校野球の暴力行為であれば、その高校の出場辞退が相場と決まっている。中田の場合は、中田個人としての処分はあったが、球団には何も無い。しかも、処分を決めた球団が今度は勝手に処分を解き、トレードした。更に驚くのは、トレードが美談化されたことだ。栗山監督が、中田は素質があるので育成を頼むと原監督に頼のみ、原が快諾したという。球場には何と長嶋までが現れ祝福した。原も長嶋も狂っていると思う。一般論で言うと、一度犯罪を犯すと一生付きまとわれるというが、刑期が終わればチャラになる。でも、中田の場合は、犯罪を犯した後に償いが無い。償いが無ければ、犯罪行為は消滅しない。中田の犯罪行為は消滅しないまま、トレードが行なわれ、巨人の10番を背負うことになった。聞くところによると、巨人は清原も迎え入れる準備があるという。まさに、巨人はならず者軍団の巣窟になりそうな気配だ。但し、更生は千に一つはあり得るかもしれない。

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