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31日 7月 2021
東京都のコロナ感染者数が遂に4千人の大台を超えた。自宅療養者も初めて1万人を超えた。重症患者は昨日より7人増えて95人となり、重症患者用の病床使用率は24%となった。感染者数の増加に較べ重症患者は増えていない。菅首相はワクチンの効果だと自慢している。だが、高齢者の重症者が減っているからといって、その事実を軽く捉えてはいけないと国立国際医療研究センターの大曲国際感染症センター長が語っている。この1年半で治療法が変化した。人工呼吸器ではなく鼻から酸素を送り込む「ネーザルハイフロー」という呼吸療法を使うケースが増えた。これを使う人は、重症者にカウントされないが、酸素が足りずに身動きもとれない状況にある。重症者と同じように苦しんでいる人が、重症者の何倍も存在するのだと言う。ネーザルハイフローは、鼻から高流量の酸素を流す。加温加湿するので高流量にもかかわらず鼻が痛くならないし、マスクを使用しないため、飲食やコミュニケーションが可能になるメリットがあるという。重症患者状況を的確に判断するためには、技術の進歩に合わせ、ネーザルハイフローも重症患者扱いにする必要がある。政府には「デルタ株は感染力は高いが軽症だ」という誤った認識を正す責務がある。
30日 7月 2021
国内のコロナ感染者が過去最多の1万人を超え、東京都も3日連続で3千人を超えた。関東3県と大阪にも緊急事態宣言が出されることになり、菅首相が1時間にも及ぶ会見を行なった。でも相変わらず、ダラダラと経過を説明し、誰の心にも響かない内容だった。しかも相変わらず、肝心の質問には真面に答えない。現在の人流増を如何に抑えるかが、問題の核心だが目標も手段も答えられなかった。感染者が過去最多になった理由と責任を問われたが、デルタ株の所為と言うだけで責任には触れなかった。五輪続行の是非についてもノー回答だった。国民が知りたい答えには一切答えない。そのくせコロナを収める自信があると嘯く。テレビに石を投げたい気分になった。そこで思った。会見に出ている記者達は以前よりも厳しい質問をするようになったものの、意味不明のガースーはぐらかしを容認しているのが問題だ。記者達も相当フラストレーションを溜めているのだろう。でも、我慢しているのは内閣記者クラブから外されることを恐れているからに違いない。今こそ、記者達が一致団結して反旗を翻す時だと思う。もし、反旗を翻せば、全国民が応援する。一見強面の官邸の威光など一気に崩壊するはずだ。最大のコロナ対策は記者達の反旗にあると思い至った次第。
29日 7月 2021
コロナ専用治療薬として抗体カクテル療法が注目されている。中外製薬のロナプリーブの製造販売が特例承認された。ロナプリーブは新型コロナから回復した人の2種類の中和抗体「カシリビマブ」と「イムデビマブ」を組み合わせて点滴投与する初のコロナ専用治療薬だ。治験では入院や死亡などのリスクが約7割減ったとされている。だが、抗体を使った医薬品は製造が難しく、供給量が限られるため高額になりやすい欠点がある。従って、即戦力にはなりにくい。一方、既存薬からの転用は色々ある。抗ウイルス薬であるレムデシビル、抗炎症薬であるデキサメタゾン、リウマチ薬であるバリシチニブがコロナ治療薬として承認されてきた。でも、適用対象は重症患者に限られていた。ところが、日本では承認されていないが、アフリカや東南アジアで「新型コロナの奇跡の治療薬」として評価されているのが、大村博士が発見したイベルメクチンだ。イベルメクチンは世界中で容易に安価に入手出来、原則として人体に対してほぼ無害であるという特性もある。自宅療養に使用出来るので米英が期待を寄せている。問題は厚労省の意向だ。イベルメクチンは安価なので製薬会社も厚労省も乗り気ではないようだ。その中で興和が治験を開始したという。菅は抗体カクテル療法を持ち上げているが、即戦力を目指すならばイベルメクチンを優先すべきだと思うのだが。
28日 7月 2021
遂に新規感染者数が3177人になった。昨日の2848人の時には「人流は減っている。五輪の中止はない」と断言していた菅だが、今日の3177人にはとうとう取材拒否をした。田原総一朗は「5000人を超えれば菅内閣は崩壊する」と言っているが、いよいよ風前の灯火になってきた。菅にはコロナ対策に打つ手が無く、コメントも無くなった。でも一方で五輪結果にはご執心のようだ。金メダル1号になった高藤選手には直接電話して祝意を表した。その後もSNSでメダリストたちに「おめでとう」を振りまいているという。安倍前首相が、星野源の「うちで踊ろう」の動画に合わせ、家で犬とくつろいでいたのとソックリだ。くつろいでいる場合か、と批判の嵐だった。菅には、SNSで遊んでいる場合かと言いたい。ピーターの法則というものがある。能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世するが、極限に到達すると無能化するという法則。菅はすでに無能化している。官房長官という悪代官止まりで良かったのに。菅はピーターの法則の典型例と言えそうだ。
27日 7月 2021
東京都のコロナ新規感染者数が2848人で過去最多となった。菅首相はコロナ関係閣僚会議後、記者団に「30代以下が約7割を占めている。40代、50代の中で入院が増え、デルタ株の割合も急速に増加している。まずは4連休含め現状分析をしていく。さらに各自治体と連携しながら強い警戒感を持って感染防止にあたっていく」と述べたという。デルタ株の割合が増え、若年層が感染の主流になっていることは、テレビ報道で国民の誰もが既に知っている。菅はさも最新データを披露している積もりかもしれないが、最も最新情報に疎いのが菅だと証明しているようなものだ。国民は過去最多となった現状に対して菅がどのような手を打つかを知りたいのだ。でもいつも答えは「これから検討する」だ。おまけに「強い警戒感を持って感染防止にあたっていく」とは「何もしない」と同義語だということも、国民は知っている。菅が会見を繰り返すほど、国民の無力感は増していく。
26日 7月 2021
黒い雨訴訟で広島高裁が原告勝訴を言い渡し、政府が上告するかが注目されていたが、菅首相は上告を断念すると発表した。国は1976年、黒い雨が激しく降ったとされる「大雨地域」に限定して援護区域を指定し被爆者を認定した。黒い雨訴訟はその区域外で黒い雨を浴びたが被爆者と認められなかった84人が起こした訴訟だ。84人は被爆者として認められたが、この区域で黒い雨を浴びたとされる人は1万人以上いる。政府の今後の救済範囲が注目される。この裁判の判決には画期的な内容がある。これまで、被爆者は自分が被爆したことを証明しなければならなかった。だが、この判決では、政府側が被爆していないことを証明しなければならなくなった。時間が経過し、科学的に証明することは双方にとって極めて困難だ。今後国民の泣き寝入りは激減するはずだ。それにしても菅首相はよくぞ決断したと思う。菅内閣の低支持率と秋の衆院選が無ければ、決して有り得ない上告断念だったと思う。コロナは厄をもたらしたが、素晴らしい上告断念という贈り物ももたらした。
25日 7月 2021
最近近所で犬の散歩をする人がめっきり増えた。コロナ疲れで、犬に癒やしを求める人が多くなったためなのだろう。でも長期トレンドでは、2010年の飼い犬が1190万頭だったのに、2020年は850万頭となり3割も減っている。一方短期トレンドでは、コロナ禍で14%増えたという。犬を飼うには、お金と手間がかかる。長期トレンドで犬が減り続けているのは、日本の平均賃金が減り続けているので、犬を飼う余裕が無くなったためと言われている。反面子犬の価格は倍増している。2019年に改正動物愛護管理法が成立し、激安ブリーダーが駆逐され、誠実なブリーダーも飼育に手間がより掛かるようになったためだと言われている。価格が倍になっても犬を買い散歩させる人が増えた。貧富の格差が拡大しているようだ。今や飼い犬はステータスになりつつあるようだ。
24日 7月 2021
五輪競技が始まった。コロナの所為で練習が制限され、日本選手は圧倒的に有利な立場にあると言われている。ところが、蓋を開ければ、初日から金メダル候補とされた選手が次々と予選落ちした。あろうことか、400mメドレーで世界1位の瀬戸選手が予選で敗退した。敗因は過信だと思う。予選は流してと思う気持ちが徒になったのだろう。瀬戸には今まで己の身から出た醜聞があった。結局身から出た錆だと思う。内村選手は金メダルを取るために鉄棒一本に絞った。ミスさえしなければ金メダルは確実と言われていた。でも途中で落下し予選敗退。3日前の練習でも同じところで落下していたという。意識すればするほど緊張しミスするものだ。「さとり」の諺を思い出した。内村は最強選手ではあったが、悟りの境地には至っていなかったということだろう。五輪に5大会連続出場し、ロンドン銀、リオ銅の三宅選手がジャークで失敗し、記録無しに終わった。35歳の女性だ。「ご苦労様」の一言に尽きる。ロートルに金をせがむのは酷だ。実績は期待を膨らませるが、実態は萎んでいるかもしれない。未来の可能性を秘めた青い選手を発掘することこそ、五輪選手選考の要だと感じた次第。
23日 7月 2021
今日は東京五輪の開会式。五輪開催には反対だが、一応テレビで開会式は見ることにした。何故なら小林ディレクターを解任したものの、お祭りは実行すると言うので、その力量を知りたかったからだ。結論として、チャチでダサかった。この程度のお祭り行事に、何故曰わく付きの危ない輩を徴用したのだろうかと、五輪組織委の闇を疑がってしまう。6万人も収容出来る競技場のフィールド内でのたった一人の演技に対し、誰が感動するのだろうか。観客にとってはケシの実を見ているようなものだ。来賓らは何が行なわれているか理解出来なかったに違いない。全てがテレビ観客のために作られていたと言っていいだろう。でも映像の継ぎはぎが多かった。着いて行けなかった。橋本組織委員会長とバッハIOC会長の挨拶は、ノンベンダラリとして辟易させた。聖火ランナーに何故不自由な長嶋を起用したのか疑問が残る。唯一感心したのは、1824基のドローンによる浮かぶ地球だ。それでも、何故2020基にしなかったのかの疑問は残る。採点すると、構成0点、バッハ挨拶-20点、浮かぶ地球+50点、総計+30点という結果になる。優良可で表せば、不可だ。不可を多く取ると落第するが、五輪セレモニーに関しては退学処分が最適だと思う。
22日 7月 2021
またもや五輪開閉会式に携わるクリエイターが、過去の問題によって解任された。音楽担当の小山田圭吾、文化プログラム担当ののぶみが辞任に追い込まれ、ショーディレクターの小林賢太郎は解任された。小山田は学生時代の障害者いじめで、のぶみは腐った牛乳を教師に飲ませた過去を、小林はユダヤ人大量虐殺をパロディ化したことが問われたようだ。当初自分は、過去の過ちをほじくり出した魔女狩りだと思っていた。ところが、違う。小山田の悪行は陰惨だ。同級生の障害者にウンコを食わせ自慰を強制した陰惨ないじめだ。しかも、大人になってから嬉々としてしゃべり、笑いながら反省の弁を述べている。日本のマスコミは「いじめ」としか報道しないが、海外のマスコミは「いじめを具体的に」報道するので実態が判明した。日本のマスコミがこれらの馬鹿者を野放しにしていると言える。のぶみは暴走族軍団の総長で33回の逮捕歴を持っていた。小林のユダヤ人大量虐殺パロディ化は中山防衛副大臣がユダヤ人人権団体に通報して、問題が発覚した。しかも、これらの輩を採用したのが、渡辺直美をブタ扱いして解任された「クリエーターの天皇」と言われた元電通の佐々木宏だったという。この話には更にオチがある。武藤事務総長は「我々が選んだわけではない」と開き直り、出席理事全員が式典の取りやめを主張したのに、そのまま実施することを決断した。無責任集団極まれり、という訳だ。

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