28日 2月 2021
環境省が炭素税の本格導入を検討しているとのニュース。3月2日の中央環境審議会の小委員会で素案を示すという。環境省はCO2削減に向けて産業構造を転換させるには、炭素税の本格的な導入が不可欠と判断したという。だが、炭素税導入の是非は兎も角として、税の創設は財務省の仕事だ。産業構造の転換は経産省の仕事だ。小泉進次郎環境相は頭がおかしくなってしまったのではないのだろうか。いま環境省が早急に取り組むべき大仕事は、福島原発事故の放射能汚染水の処理の道筋を立てることに尽きる。処理法を決めなければならない。関係者を説得しなければならない。国際的に理解を得なければならない。処理により環境悪化が無いことを確認し報告しなければならない。この大仕事をほっぽらかして、炭素税導入に現を抜かすなどもっての外だと思う。泥臭い仕事を避け、きれい事ばかりを言っているようでは、政治家としての成長は期待出来ない。少なくとも将来の首相候補として期待されているのだ。本腰を入れて、日本の浄化は環境省ここに在りと言わしめるべく実績を残すべきだと思う。
27日 2月 2021
世界経済フォーラムWEFが発表したジェンダー・ギャップ(男女平等)指数によると、日本は153カ国中の121位。勿論先進国中の最下位だ。指数は経済、政治、教育、健康の4分野で女性の地位を分析し、総合順位を決めている。WEFは世界全体では女性の政治参画が著しく拡大したと評価している。日本の国会議員数は135位だから、世界に較べれば何周遅れにもなっているということだ。経団連は昨年女性比率2030年30%の目標を掲げた。それを受け初めて女性の副会長を起用する方針を固めた。でも副会長は18人もいる。やっと0%から5%に微増するだけ。一方、五輪組織委員会は気前が良い。理事の定数を増やし、新たに11人の女性を理事とする案をまとめた。これで理事45人のうち女性が18人となり、比率が40パーセントに達することになる。まさに森前会長の女性蔑視発言の賜物だ。でも付け焼き刃的匂いがプンプンする。委員会が解散すると只の木阿弥になるという事態にならなければ良いと思うのだが。いま世の中は女性の時代だ。事実我が家でも自分よりカミサンの方が圧倒的に力を持っている。でも決して社会的地位を目指そうとはしない。女性の地位を西欧の目だけで評価すると判断を見誤るかもしれない。
26日 2月 2021
NHKの天気予報が突然菅首相の会見に切り替わった。見たくもないが見る羽目になった。福岡など6府県の緊急事態宣言を解除した後に、記者会見の代わりにセットされたぶら下がり取材だった。菅は極めて異例に20分近くも記者の質問に答えていた。菅は語彙力が乏しくスピーチが苦手だから、いつも寸足らずでフラストレーションの残る会見が多く不評を買っている。だから、異例の長時間の取材は菅特有の媚びたサービスだと思っていた。だが、質問が重なるにつれ、菅の表情が険しくなり、ぶっきらぼうな返答になった。まるで逆ギレで取り調べを受けふて腐れる犯罪者の様相だ。そこには、一国の首相としての尊厳も品性も無かった。こんな輩が日本の首相かと思うと情けなくなった。一方で、菅を補佐する山田広報官も菅の長男の高額接待に浴していた。でも、菅は山田を更迭しないと言う。菅は、もし会見を開けば山田の接待を追求されるから、ぶら下がりで切り抜けようと思ったののかもしれない。しかし、その思惑と媚びたサービスはバッティングする。結局、菅は尊厳も品性も無い上に論理的思考力も無いということが分かってしまった。国難の折には、最低凡人並みかそれ以上の能力を持つリーダーが必要なのだが。
25日 2月 2021
緊急事態宣言解除に向けての政府の腰が定まらない。宣言が出された日に西村コロナ相は「解除の基準は東京なら1日の新規感染者が500人まで低下すること」と明言した。ところが、2月16日時点で、10日連続で500人を下回り、1日平均370人ほどにまで減少したが解除する気配は無い。この間ウイズコロナではなくゼロコロナと言い出す者まで現れて、風向きは変わった。その要因は日本医師会の連日の発信だ。中川日本医師会会長は「第4波が来ないレベルまで徹底的に感染者を抑え込むべきだ」と発言し、尾崎東京都医師会会長は根拠も示さず「いま解除すると、4月には1日に千人、2千人になり、第4波が来る可能性が高い」と煽る。医師会には2つの狙いがある。1つは純粋にコロナの撲滅、もう1つは民間病院経営優先のコロナ患者のシャットアウト。医師会はコロナ病床を増やさず、コロナ危機だけを吹聴する。医師会は仁術ではなく算術に長けている。一方政府は国民に自粛要請をするだけで、医師会マスコミ連合に押されっぱなし。ワクチン頼りの一辺倒だが、ワクチンが全てを解決するものでもない。今こそ遅きに失したが、余裕のあるコロナ病床を確保し体制を立て直す時だが、また3波の過ちを繰り返しそうだ。
24日 2月 2021
聖火リレーの是非で揉めている。それにしても東京五輪は、コロナ禍は仕方が無いとしても、エンブレム盗用騒ぎ、新国立競技場のデザイン変更、聖火台の置き場がない新競技場、ボランティアのユニフォームがダサすぎて変更、マラソンは暑いから札幌に、そしてとどめが森前組織委会長の引責辞任とトラブル続きだ。そして、聖火リレーに続くのが無観客、そして最後に控えるのが東京五輪中止の判断。IOC会長がブランデージ時代はクーベルタンの唱えに忠実だった。ところがサマランチになってから商業主義になった。84年ロス五輪で余りにもお金がかかり過ぎるので、ロスは助成金を払わないと宣言した。それがきっかけでプロ参加が始まった。今では多額の報奨金が入る選手は文化交流などには参加しない。バッハ会長は、選手に競技の4日前に入り、2日後には帰れと言っている。「参加することに意義がある」は昔の話、現在は「参加することはカネになる」。クーベルタンの精神は完全に消え失せてしまっている。これ以上お金がかかれば開催出来る国は無くなってしまう。そこで、みんなでお金を出し合ってギリシアに恒久的な施設を造ろうという提案がある。グッドアイデアだ。五輪は精神と共にギリシアに戻るべきだと思う。
23日 2月 2021
陸はプレートの上に乗って動いている。10億年にわたる地球のプレートの動きを40秒のアニメーション動画で見ることが可能になった。今まで地質学データや古地磁気データは、時代区分や地域ごとに研究が進められてきたがバラバラだった。豪シドニー大学の研究チームが、それらのデータをつなぎ合わせ10億年にわたるプレートの完全なモデルを構築することに成功した。一連の研究成果を地球科学専門学術雑誌「アース-サイエンスレビュー」に発表した。プレートが途切れることなく移動する様子を見ることが出来る。極めて感動的な動画だ。この動画を見ていると、同時に現代の世界の地形や気温が如何に一瞬の儚いものかを感じ取ることが出来る。産業革命以降、経済活動が活発になり温暖化が進んでいるという説が、如何に些細なものなのかが実感出来る。地球の動きはダイナミックだ。人間の活動など地球の動きに較べれば無いに等しいと思えてくる。菅政権は諸外国に遅れまいと「2050年脱炭素社会の実現」を掲げた。その底にあるのは「訳は分からないが明治以来の追いつけ追い越せ」精神だと思う。もし菅がこの動画を見れば考え方が180度転換するはずだと思うのだが。
22日 2月 2021
最近タモリ式入浴法が再び話題になっている。石けんもボディーソープも使わず、湯船に10分浸かるだけというもの。ローラをはじめ、福山雅治、妻夫木聡といった、美肌の面々が実践しているという。実は自分も数年前から実践している。今は少しアレンジしているが。当初10分浸かるだけを実行したら、浴槽に所謂垢であるキューティクルが相当浮かんだ。身体を擦るとボロボロと垢が出た。それでも2週間程度過ぎるとキューティクルは劇的に減少し、垢も出なくなった。肌が強くなったことを実感した。でも、カミサンに話すと「汚い」と言う。仕方なく、2日に1回は逆性石けんを使うことにした。今は、髪の毛にはシャンプーとコンディショナーを使うが、身体は固形の逆性石けんを手に着け、手で身体をやさしく撫でるように洗っている。お陰で皮膚が健康で強くなったと思う。高校のクラス会で、皮膚が痒いという男の話をよく聞く。身体を綺麗にするため、ゴシゴシ洗っていると言う。自分は全く痒くなったことが無い。自分がタモリ式入浴法を推奨すると、クラスメートは必ず訝かしい目で自分を見る。ゴシゴシ洗うことが迷信だということが、何故分からないのだろうかと思う。今度会った時は「福山雅治も妻夫木聡も実践しているよ」と言ってやろうと思う。
21日 2月 2021
オーストラリアオープンテニス大会が終わった。驚いたことが二つある。一つは優勝した大坂なおみ選手の成長ぶり。もう一つは徹底したコロナ対策。特にコロナ対策は東京五輪の参考になる。オーストラリアにはコロナ患者が殆どいない。でも、選手が乗ってきた飛行機の搭乗員がPCRで陽性になったため、選手ら600人が2週間の隔離生活を余儀なくされた。大会途中で選手宿舎のホテル従業員が英国変異種に感染したため、急遽6日間は無観客となった。結果として、選手は1人感染しただけで済んだが、興行としは83億円の赤字に陥ったとのこと。こんな対策を東京五輪で打てるだろうか。五輪組織委員会の方針では、海外から来る選手や観光客には、GPSで居場所をトレースすることで代替し、PCR検査をしないことになっている。それでは、英国種も南ア種もブラジル種も国内に入り放題だ。五輪終了後頃には、日本は世界のコロナ大国になっているに違いない。政府は観光客向けの位置情報アプリを開発している。その開発費が何と73億円。更に驚くことに菅首相は知らなかったという。もう滅茶苦茶だ。東京五輪を開催すれば日本が壊れてしまう。絶対阻止有るのみ。
20日 2月 2021
かつて安倍前首相が国会招致を阻むため「首相夫人は私人だ」と閣議決定したことには笑ってしまったが、今度は菅現首相が長男の違法接待の追求が己に及ばぬよう「自分と長男は別人格だ」と宣った。子供が別人格なのは当たり前だから、答弁になっていないし、これ以上追求出来ない野党にも呆れてしまう。問題は菅の威光をどれ程長男が背負っていたかだ。官僚が利害関係者の接待を受ければ、処分されるのが常識だ。多数の総務省幹部が接待を受けた。常識が無かったのだろうか。むしろ、崖から飛び降りる思いで接待を受けたに違いない。事実、当事者の谷脇総務審議官らが更迭された。谷脇は今夏の事務次官就任が確定的だったのに棒に振ってしまったのだ。強力な忖度か脅しがあったに違いない。一度事件が起きると文春砲が物を言う。長男の素性が丸裸にされた。大学でバンドをやっていた長男は卒業後仕事に就かずブラブラ。見かねた菅が秘書に採用。秘書を辞めてからまたブラブラ。菅が懇意の東北新社に斡旋就職。ブラブラ男が何と部長に就任。東北新社は長男を総務省との繋ぎに使うと証言している。既得権益の打破が政治信条の菅氏。だが、政治力を駆使して無職の長男を公金で雇い、かつ多数の総務官僚との接点を持たせ違法接待の土壌を作った。既得権益をフルに使った菅の責任は極めて思い。これでも別人格と済ませるだろうか。
19日 2月 2021
誰も鈴を付けられなかった森前五輪会長が、雪崩を打つが如く批判に曝され去って行ったが、その経緯に違和感を覚えるのは自分だけなのだろうか。当初森は自宅を出るときに辞任すると言い残した。だがその後武藤の説得で翻し例の居直り会見となった。上から目線の酷い会見で国内では総スカンを食らったが、IOCはすかさず「これで一件落着」との声明を出した。ところが、舌の根の乾かぬうちに森批判に転じた。すると五輪組織委員会も政府も経済界も一斉に森を批判するようになった。ターニングポイントはIOCの変心だと思う。もし、IOCが男女平等の憲章を信奉していれば、本来一件落着で済ませるはずはない。「一件落着」発言でIOCは五輪憲章などクソクラエと思っていることがバレてしまった。更にえげつない変心は、米NBCの意向によるものであることもバレてしまった。IOCのスポンサーは契約金と権限でランク付けされ、1業種1社から選ばれた14社のワールドワイド・オリンピック・パートナーが最上位。その最上位の中のダントツのトップがNBC。そのNBCが「森氏は去るべき」との記事を掲載した。バッハ会長は即反応した。因みに、五輪が猛暑の8月に開催されるのは、米NBCのスポーツ中継のオフシーズンにあたるからだ。これを契機に、五輪は商業主義を脱却し、本来の健全な素人だけの大会に回帰すべきだと思う。祭りは終わった。