カテゴリ:201703



31日 3月 2017
カジノ目的のIR整備推進法が施行されたことを受け、ギャンブル依存症対策の関係閣僚会議が開かれ、包括的な対策の概要が決定されたとのこと。競馬など公営ギャンブル施設にあるATMのキャッシング機能廃止や、本人や家族の申告で入場制限や馬券の購入額を制限する仕組みの構築、症状に対応する専門的な医療体制の整備などが柱のようだ。政府はこの概要を基に、具体的な実施方法を今夏に取りまとめる方針とのこと。この他にも、パチンコの出玉規制強化や、高校の保健体育でギャンブル依存症の啓発を行うことなどが盛り込まれている。警察庁は遊技の射幸性を抑制するためパチンコの出玉規制の基準を見直す方向で検討を始めたとのこと。でも何か変だ、と言うよりは、とても変だ。もし競馬場にATMが無くなれば、人によっては多額の現ナマを持って行かなければならない。現ナマが溢れれば、当然窃盗やスリが横行する。それらの犯罪を増長させる政策とも言えそうだ。ギャンブル好きは金をとことん注ぎ込むのが性分。たとえ誰が制限設定しようが、何とかそれをすり抜けるものだ。だからこそ、ギャンブラーと言われる由縁だ。ギャンブラーの気持ちを止める施策にはなっていない。一方で何故警察庁がパチンコの出玉などを規制するのだろうかと疑問に感じる。元来パチンコは違法状態にある。でもパチンコ業界は警察官僚の天下り先になっている。パチンコ業界と警察はツーカーの仲だ。その警察がパチンコの出玉を管理するとはお笑い種で落語の落ちにもならない。ギャンブル依存症を絶つ唯一最大の方法は、国営のギャンブルを止めることだと思う。賢い国民は、関係閣僚会議のギャンブル依存症対策などまやかしに過ぎないことを理解している。誠にガッテン!
30日 3月 2017
英国がEUに対し正式に離脱を通知した。2年の交渉期間を経て、英国は44年にわたって加盟してきたEUから離脱することになる。昨年6月の国民投票で離脱派が勝利したものの、多くの若者が残留を望んでいたことが分かり、離脱に投票した年寄りたちは若者の気持ちを知っていれば残留を選んだという意見が多かった。しかし投票結果は投票結果だ。その後粛々と離脱のための作業は進んでいた。英国を除くEU加盟27カ国は、欧州統合60年を記念する式典を開き、改めて結束を確認したが、英国に続く離脱希望組は目白押しだ。これから所謂ドイツ合衆国の崩壊が始まるかもしれない。一方英国内も一枚岩ではない。9カ月前の国民投票ではスコットランドが離脱に猛反対していたが、今では北アイルランドもウエールズも反対に回っている。外国企業がロンドンからEUに拠点を移す計画も進んでいる。そのため人材募集も縮小している。ポンド安の恩恵を受けて景気が良かったが、急激な物価上昇で景気の悪化の恐れがある。更に先日の議会襲撃テロで、観光業の先行きが暗くなっている。もし、今の時点で国民投票を行ったら、間違いなく残留派が勝つに違いない。だが、英国は民主主義の国で、かつ頑固な性分だ。メイ首相は残留派だったが、首相に選ばれ離脱を推進している。一度決めたら最後まで突き進む。進み終わったところで、新規な道を探し始めることになるのだろう。その頑固さに国の強さを感じるのは自分だけなのだろうか。
29日 3月 2017
2年前のお家騒動で父親を追放して経営の実権を握った久美子社長の大塚家具は赤字に転落し、一方追い出された父親は匠大塚を創業し経営は順調とのこと。大塚家具は従来の高級路線から中級路線に切り替えた。今はニトリなどの品質も良く廉価な家具が市場に溢れている。中級中価格は中途半端だ。商品価値を争うには無理がある。しかも今までの会員制を止めてしまったから、上客が寄りつく訳が無い。店はいつもガラガラだ。一方匠大塚は、従来の高級路線を踏襲しリピーターも取り込んでいる。需要の伸びは望めないが、商売が順調なのも頷ける。大塚家具の経営戦略には元々問題があるが、もう一つ大きな問題があるようだ。Business Journalによると、現在、大塚家具では社内ブラック化が進行中とのこと。社員も取引先も匠大塚に流れるため、社長が必死に食い止めのプレッシャーをかけている。ガラス張りの社長室は「地獄部屋」と言われている。社員が怒鳴られている光景は日常茶飯事。業績の悪化を全て社員の所為にしている。挙げ句の果て「バカじゃないの?」を連発する。兎に角テレビ取材を受ける時の外面と社内での実像は別人格とのこと。こんなリーダーの元で会社が元気になる訳が無い。特に大塚家具の社員は、接待業のエキスパートだ。人を見る目は肥えている。あと1年後には、社員が去り社長一人になっているか、社員が残り社長が替わっているかの何れかに違いない。
28日 3月 2017
京都府立医科大の学長が辞任した。2月の学長選挙で再選を果たし、4月から3期目が始まる直前だった。暴力団総長の入監を遅らせるために、虚偽診断書を作成したのがバレたためだ。虚偽診断書等作成罪が成立し、3年以下の禁錮または30万円以下の罰金刑が科せられることになる。医師が公務所に提出する診断書に虚偽を記載すると重い罪になる。京都府立医科大病院といえば、京都で1、2を争う大きな基点病院だ。何故そんな大きな病院の学長がリスクを犯したのだろう。理由は、学長選挙と腐れ縁にあるようだ。学長を続けたいがために、暴力団の力を借りたということだ。とんでもない学長だと思う。元々一般的に病院と暴力団には強い繋がりがあるようだ。生活保護などの偽診断書や、クスリの横流しなどが暴力団の資金源になり、病院はそのお零れに与っているという構図のようだ。病院と政治家の構図も同じだ。昨年は口利きで絶体絶命の窮地に立たされた甘利元大臣が、急病ということで急遽入院し、国会を長期に欠席し追求を逃れた。勿論、今は何事も無かったようにケロッとしている。甘利の入院費用はどれ程だったのだろうかと調べてみたくなる。医は仁術とは言うものの、医は算術の方が実態に合っているようだ。残念。
27日 3月 2017
悲惨な事故が起きた。那須スキー場で多くの高校生が雪崩に巻き込まれ心肺停止だという。栃木県高校体育連盟が主催し、毎年この時期に開いている講習会での出来事のようだ。今日の午前中、悪天候のため茶臼山への登山を中止し、スキー場でのラッセル訓練に切り替えたが、不幸にもそこで雪崩が発生した。そして昼の情報バラエティ番組で、急遽情報が放送された。自分は山登りなどは好きでは無いから、山の事は良く分からないが、日本山岳会の○○という人が解説をしていた。事故の詳細がまだ分からぬ内から、その人は言う。この所寒暖が繰り返し表層雪崩の危険があった。今日は大雪・雪崩などの注意報が発令されていた。シーズンが終了したスキー場は、特に雪崩が起き易い場所だ。ビーコン(電波発信器)を持っていなかったのだろうか。この専門家は立ち所にそう言う。恐らく登山家の常識なのだろう。夜になって、誰一人もビーコンを携帯していないことが判明した。今後、事故に至る経緯・要因は解析されるだろうが、少なくとも、この人の言う山の常識が実行されていれば被害は最小に食い止められていたのかもしれない。親として自分を振り返ると身震いがする。次男は体育会系の大学に入り、泳ぎは上手くないのに海を数km遠泳したと聞いたことがある。その時は、何の心配も無く「凄いね」と褒めたが、今になるとゾッとする。指導者を信じて委ねることは、気安い行為では無い。
26日 3月 2017
春季選抜高校野球大会で珍事が起きた。1日2試合連続で延長15回引き分けになり、再試合となった。春夏通じて初めてとのこと。滋賀学園vs福岡大大濠と高崎健康福祉大高崎vs福井工大福井。15回も続いた激闘だから、選手も必死だったろうし、応援する方も手に汗を握ったに違いない。福岡大大濠の三浦投手は196球を投げ完投した。福井工大福井の摺石投手は11回までに193球も投げた。共に凄いスタミナと気迫だと感心するが、これ程多投しても良いのだろうか。野球の世界一を決めるWBCでは、投手の球数は制限されている。延長11回に入れば、無死1・2塁から始まるタイブレーク制が採用されている。プロ中のプロの試合でも、選手の体力負担の軽減化が図られているのに、高校野球では未だに全く配慮されていない。寧ろ根性論が幅を利かしている。プロに較べれば高校生の身体はひ弱だ。ひ弱な身体を酷使させる高校野球連盟は一体何を考えているのだろうかと思う。折角の逸材でも高校時代に酷使してしまうと、プロになっても活躍は長続きしない。高校野球連盟が逸材を潰しているとも言える。高野連には、世界の野球界を俯瞰しルール改正を提案出来る人材の導入が必要だ。
25日 3月 2017
日本語の解釈・意味が変りつつあるようだ。「踏み絵」とは、ある事柄への該当者や反対者を燻り出すために用いる道具や手段をいう。自民党都連が小池都知事に都議選決起集会の招待状を送った。小池は自民党籍を持つ一方で、小池地域政党から多数の候補者を擁立する方針。自民は小池の態度を明確にするための踏み絵だと言っている。だが、小池は既に以前から自民に進退伺いを提出している。ボールは既に投げられて自民の方にある。小池の党籍を決める踏み絵は自民にある。その踏み絵を踏まずに、集会の出欠が踏み絵だと言うのは話の筋が通らない。自民は「招待状」ではなく「先送り状」を送るべきだった。「忖度」とは、他人の気持ちを推し量ることだ。森友学園問題で、安倍首相は「財務省が忖度していないことは明らかだ」と発言した。それに対し、松井府知事が「忖度が無いと強弁し過ぎている。良い忖度と悪い忖度がある。首相は悪くない忖度があったと認めるべきだ」と発言している。両者の「忖度」に関する理解が、対照的で面白い。安倍は、忖度を無言の圧力と捉えている。だから忖度などは無かったと弁明している。一方、松井は、忖度をアリバイ作りと考えている。政治家が官僚に対し、直接的な言葉で指示しなければ、火の粉を被ることはないと言っているも同然。政治の場で「忖度」という言葉が出た時点で、政治は腐敗している。政治家は、間違っても「忖度」などの言葉を使ってはならないのに。
24日 3月 2017
日本の科学研究は失速しているという記事があった。果たしてそうなのだろうか。Nature Indexによると、日本の科学成果の発表の水準は低下していて、この10年間で他の科学先進国に後れを取っていることが明らかになったとのこと。Nature...
23日 3月 2017
以前にAB劇場の第一幕を書いたが、プロローグを書き忘れたので、それを継ぎ足し第二幕を書くことにした。プロローグ:2012年2月ABが総理に返り咲く少し前のことだ。ABと維新のH市長、M知事と日本教育再生機構のY理事長は「戦前の教育こそが日本人のアイデンティティーを育てる」ことで一致していた。そこに戦前教育を実践するM学園のK理事長が現れ、小学校を作りたいという。M知事は、学校創立要件の規制緩和を行い、極めて短期間で「認可」のお墨付きを与えた。だがK理事長には資金が足りない。そこでA夫人とAS財務相の番頭であるK代議士に依頼し、格安で土地を手に入れることに成功した。K理事長はABに感謝し、校名をAB記念小学校にしたいと申し出た。断られたが、ABからは100万円の寄付が得られる仲だった。第一幕:時価9億円の土地が1億円で売却されていた事実がバレ、騒動が持ち上がった。第二幕:問題が発覚するや、K理事長と共に小学校設立に力を貸してきた政治家・官僚の協力者たち全員が、蜘蛛の子を散らすように去り、K理事長とは面識も無いと言い出した。規制緩和を行ったM知事は、何と認可出来ないと宗旨替え。梯子を外されたK理事長は怒り心頭に発し、国会や記者会見で内情の一部を暴露した。物語としては面白いが、所詮は「日本会議」仲間の内輪もめ、いや仲間割れだ。K理事長、ABと財務省、維新のM知事の三つ巴。事実を早急に究明し、早く幕を下ろしてほしいものだと思う。いや、ひょっとすると、もっと大きな幕が下りるかもしれない。
22日 3月 2017
一昨日の3月20日は、国連が定めた「世界幸福デー」だった。世界の155カ国を対象にした幸福度ランキングが発表された。記事には「幸福度は、GDP、健康寿命、汚職の無い社会、他者への寛容さ、人生を選択する自由などから割り出した」と書いてある。ここで疑問が生じた。GDPと健康寿命は数値化出来るが、汚職や寛容さや自由を如何にして数値化するのだろうかと。調べてみると記事が間違っている事が分かった。幸福度とは、国連が各国の国民に幸福度のアンケートをとって集約したものなのだ。例えば、10段階評価で「自分にとって最高の人生」を10、「自分にとって最低の人生」を1とすると、現在あなたはどの段階にいますか?という具合のアンケート。それを集約し、各国の平均値を算出し、数字の順に並べただけのものだ。GDPとか汚職とかは、国連がその数値を説明しようと試みたもの。単なる後付け説明なのだ。だから、日本が53位から51位に順位を2つ上げたなどと喜んでも何の意味もないのだ。ただ分かるのは、北欧の国々の国民は「自分が幸福だ」と思っている人がが多く、アフリカでは「不幸だ」と思っている人が多いということだ。2005年~2007年の値と2014年~2016年の値を比較したデータがある。それによると、日本は-0.447で、この10年間で幸福度が低下しており、しかもその低下率は世界の20位で、不幸になったトップグループにいるのだ。順位が2つ上がったと喜んでいる場合ではない。

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