31日 1月 2015
昨年の高校クラス会で約束したことがある。仲間の一人が福祉関係の仕事をしており、ケアマネジャーの試験を受けるという。もう今年69歳になるから、暗記ものの筆記試験は相当きつい筈だ。自分も60歳近くの時にマンション管理士を受験したことがあるが、若い時と違い勉強する傍から傍から忘れていく。年を取ってから新しい領域を暗記して身に付けるには血が滲み出るほどの努力が必要だ。仲間がケアマネに合格したら皆で祝杯を挙げようと約束をした。その時本人は「不合格でもまた飲もうよ」と言っていた。今日はその約束を果たす日だ。近くに住む仲間たちが6人集まった。そして試験の結果は、見事合格。祝杯を挙げた。話題は自然に老後の話になった。もう一人の仲間が、老人施設に一人で入るのは寂しいから仲間全員が入れる施設を作って欲しいとケアマネに頼んだ。全員が賛成し、入居後の話に移った。ゴルフは無理だろうね。麻雀する。毎日宴会かな。いや施設では飲めないよ。等々まだ見ぬ老人施設への夢は膨らんだ。若い時の仲間とはいいものだ。会うだけで気持ちが若くなる。その反面鏡を見るが如く、一様に老けたことを感じるのも事実だ。
30日 1月 2015
サッポロビールが「極ゼロ」の追加納税をした115億円について国税庁に返還を求めたとのこと。経緯はこうだ。「極ゼロ」は第三のビールとして爆発的に売れた。ところが昨年1月に国税庁が第三のビールではなく発泡酒ではないかといちゃもんをつけた。サッポロは6月に販売を中止し、発泡酒と第三のビールの税金の差115億円を国税庁に納付した。その後サッポロが第三のビールであることを確信し返還を求めたという次第。理解出来ない点が2つある。サッポロの技術の責任者は何をやっていたのだろうか。第三のビールを発売する前に、当然発泡酒ではないことを確認していたはずだ。それが国税庁に怪しいと言われ、反論もせずに発泡酒のラベルに替えた。しかも今になって第三のビールであることを確信したなどと言う。技術責任者失格だ。首が飛んでも文句は言えまい。民間会社で115億円の利益が飛ぶとは大ごとだ。何とも頼りがいのない会社だと思う。もう1つはビール各社が糖質とプリン体ゼロを謳い文句にしていること。ビールのツマミの方が圧倒的に多いからビールにゼロを求めるのは全く意味がない。ゼロにすると味は落ちる。消費者は味が落ちても安いから買う。ゼロよりも新味覚に挑戦した方が結果が出るような気がするのだが。
29日 1月 2015
最近身体の不調が続きテニスコートに顔を出す機会がめっきり減った。テニスの腕前も互角で勝ったり負けたりしている仲の良い夫婦同士で、偶には一緒に食事でも、という事になった。魚が美味いと評判の店を予約し、初めて訪れた。ジャンルはダイニングバー。30人ほどが入れる大きさで、白を基調としていて綺麗ではあるが、魚料理と日本酒のイメージにはやや不釣り合いなものを感じた。店主は若いが気さくで魚の目利きに自信を持っていた。出てきた料理は確かに評判通り美味かった。入店は我々が一番だったが、次々と客が訪れ、気付くと8割方埋まっていた。しかも女性が多い。多いと言うより、男性は我々2人だけだった。我々夫婦以外は、見たところ会社帰りの若い女性ばかりだ。3~4人のグループで話は盛り上がっている。そこでやっとこの店の位置付けに気付いた。今風の女性ご用達の小洒落た赤チョウチンなのだ。昨年末のテニス忘年会で、男性ばかりに様変わりしたのは、女性が働き出したからだと思った。その背中合わせの関係が今日の女性ご用達の赤チョウチンに違いない。仕事が終わればリフレッシュしたいと願うのは、男女の区別なく人間の習性のようだ。
28日 1月 2015
今日は錦織のベスト4入りを賭けた対ワウリンカ戦のLIVE放送がある。今日は旅先なので、昨日前もって録画することにした。ところが、テレビ番組表にはテニス中継の番組が見当たらない。臨時中継なので、試合が確実に行われることが分かってから番組表が差し替えられるようだ。何時もは地デジ1チャンネルで放送している。そこで推測し地デジ1チャンネルを12時から5時まで録画するよう設定した。ところが、帰宅してみると1ではなく、2チャンネルで放送していたのだ。推測は見事に外れてしまった。何時もは1チャンネルなのに何故今日は2チャンネルなのかと思い、1チャンネルの番組を調べてみた。何と国会中継なのだ。NHKにしてみれば、錦織よりも国会を優先するのが当然なのだろう。国民感情からすれば錦織が優先なのだが。テレビの推測は見事に外れ、錦織も残念ながら期待外れの結果に終わってしまった。推測も期待も外れ易いのが世の常だ。それでこそリベンジの気持ちが湧いてくる、と考えることにした。
27日 1月 2015
今日は車のお守りを兼ねて、隠れ宿的穴場の旅館に一泊。チェックインは午後2時でチェックアウトは午前11時。滞在時間がたっぷり取れるので、恰も自分たちが独占しているような気持ちになれる。隠れ宿的なので一晩に3組しか泊れない。全室露天風呂付と書いてあったので、その宿に決めたのだが温泉とは書いていない。ひょっとすると水道水かもしれないと疑った。ところが入浴すると間違いなく温泉なのだ。宿の主人に事情を聞くと、温泉の定義から少し外れているので温泉とは宣伝出来ないのだと言う。ここに暖かさを感じた。暖かさは続く。何故なら炭火焼料理がメインなのだ。夕食はボリュームで圧倒するのではなく、質で迫ってきた。清少納言の枕草子ではないが、おいしいもの、栄螺の身は暖め、肝は煮付け。海苔と酒盗の茶碗蒸し。岩塩で戴く白身魚の刺身。野菜や伊勢海老、牛肉は炭火焼。中でも生まれて初めての経験で、あの身近な食材がこれほど変身するのかと感心したのが長ネギ。はぼ20cmに切った丸々と太った長ネギを囲炉裏の網の上に置いて、何度もひっくり返しながら15分か30分。そして長手方向にナイフで割き3等分にしろと言う。長ネギがトロリと甘い物質に変わっている。しかも表面の薄皮一枚まで剥げと言う。その薄皮2枚3枚はシャキシャキとしていて、しかも甘みがある。こんな長ネギ見たこともないし、食べたこともない。恐れ入谷の鬼子母神だ。世の中に勉強努力する人は限りが無いものだということを実感させたれた楽しい車のお守の日だった。
26日 1月 2015
白鵬が大鵬の最多優勝回数を塗り替え33回目の賜杯を手にした。お目出度いことだが、その白鵬が物議を醸しだしているという。事の発端は、13日目の稀勢の里戦の勝負審判判定。行司軍配は横綱に上がったが、物言いがつき取り直しになった。結局白鵬が勝ち優勝を決めた。千秋楽後の記者会見で、その判定に対し白鵬は「子どもが見ても分かる。こんなことは二度とないようにしてもらいたい」とコメント。それに対し横綱審議委員会の内山委員長は「審判というものはスポーツの世界で厳正なもの。反省すべきは横綱本人」と断じた。また北の湖理事長は白鵬の師匠宮城野親方を呼んで注意したとか。大相撲は相変わらず古い体質だと思う。審判が5人いようが人間だから間違えるものは間違えるものだ。テニスではチャレンジ制度があって審判の判断よりも優先される。プロ野球でも際どいホームラン判定はビデオに頼る。現代スポーツでは判定は機械優先だ。審判は決して厳正なものではないし、選手の上に位置する存在でもない。大相撲もビデオを使ってはいるが、勝負審判の目が優先している。せめて勝負審判と力士との立場が同列になれば、相撲人気も少しは戻るかもしれない。相撲協会に改革の光は未だ見えない。
25日 1月 2015
KINCHOの「虫コナーズ」などの空間用虫よけ剤が能書きのような効果はないとして景品表示法違反に問われた。玄関やベランダに吊り下げただけで虫よけに効果があるとする製品だ。品のなさそうな関西のオバチャンが出演していたCMが有名だ。街を歩くとベランダなどに吊り下げている家を良く見かける。それを見る度に思う。屋外で風が吹いたら効くはずもないのにと。何故効果が無さそうな虫よけを、わざわざ購入して置くのだろうか。きっと効果があるかは別にして、虫嫌いの奥さんの魔除けとか御呪い的なものに違いないと思っていた。「虫コナーズ」が大ヒットしたのは10年近く前だ。消費者庁は何で今頃違反措置命令を出すことにしたのだろうか。「虫コナーズ」の薬剤は10年前に較べ良く効くようになっているかもしれないが、消費者庁が違反に問う根拠は変わっていない。結局消費者庁は、この10年間サボっていたか、寝ていたかという結論になりそうだ。
24日 1月 2015
サバがマグロを産むかもしれない。東京海洋大学の吉崎教授らはクロマグロの生殖細胞をサバに移植する実験に成功したとのこと。今年の夏にはマグロの稚魚が誕生する見込みだという。技術のポイントは、マグロの赤ちゃんが持っている始原生殖細胞を取り出し、サバに移植する技術。そのメリットは、短期間、小規模生簀でマグロの稚魚が得られること。マグロは成魚になるのに5年もかかるし、大規模な生簀が必要だ。しかしサバであれば1年で成魚になるし生簀も小さくて済む。嘘のような本当な話で、吉崎教授は既にヤマメにニジマスを産ませることに成功しているとのこと。やがてトンビがタカを産む日もやって来るかもしれない。サバだけに、サバを読んでいないことを願いたい。
23日 1月 2015
アジアカップ準決勝戦で日本はUAEにPK戦で敗れた。スタメンはザック布陣で先制点を取られた。後半は柿崎、武藤、豊田を投入し同点には追いついたものの、そこまでだった。PK戦では初っ端に本田が外し、香川のミスでケリとなった。試合内容は終始日本が圧していたのに、敢え無く敗戦。そこで敗因を考えてみた。選手は全員良くやっていたと思う。しかしザックメンバーを使い過ぎだ。相当疲労が溜まっていたに違いない。ザックの遺産だけを頼りにしたアギーレの采配ミスと言えると思う。初めから新メンバーを織り交ぜて起用していれば、リスクはあるがそれ以上の成果を残せたはずだ。ニューサムライブルー誕生のチャンスをみすみす逃してしまった。これはアギーレの決定的なチーム作りのミスだと思う。本田と香川のPKミスを責めることは出来ない。上手い選手ほど紙一重のギリギリを狙うものだ。嘗て中田も大事なPKを外したことがある。神のみぞ知る領域と考えるべきだろう。アギーレは八百長疑惑の告発を受けている。大仁会長はアギーレの続投を明言しているが、アギーレを首にすることはアギーレを選んだ自分たちも首になるかもという護身からの発言だと疑ってしまう。アギーレ採用の目的はワールド杯出場と上位入賞だったはず。いま日本サッカーはこの道を歩んでいるのかを見直すべきだ。それで自ずと答えが出るはずだ。
22日 1月 2015
大学受験生を持つ親の気遣いは大変だと察するが、やっと大学入試センター試験が終わった。今年の受験者数は約50万人。ほとんどの国公立大学ではセンター試験で5教科7科目、合計950点分の受験が必須になっている。まさに大事な一次試験だ。受験生は科目を選択出来る。例えば、物理、化学、生物、地学から1又は2科目を選択することになる。ところが、新聞によると、科目間の平均点が20点以上の差が生じたので、17年ぶりに得点調整になるかも、という記事。20点以上を15点に調整するという。何か変だ。科目によって当然平均点は変わるから同一になることなどあり得ない。一方15点差を許容する根拠などあるはずがない。センター試験の目的は何だったのかを顧みるべきだ。センター試験は得意科目の絶対評価ではなく、高校で学んだことの理解度を測るものだから、相対的に評価されるべきものだ。従って、全ての科目の平均値が同一になるよう調整すべきものだと思う。今年は物理が易しかったのでラッキーでは、サイコロ賭博と変わらない。受験生には公平な評価制度が必要だと思う。