カテゴリ:201408



31日 8月 2014
長かった小中学校の夏休みも今日で終わりだ。毎年夏休みに入ると多くの子供たちが街に出てくるので、この時期はなるべく車に乗らないようにしている。だが夏休みの終わり間近になると、子供たちの姿をあまり見かけなくなる。40日間も休みが続くと、大人であれば休み疲れしてしまい家にいることが多くなるのかもしれないが、子供たちには残った宿題を熟す時なのかもしれないなどと想像してしまう。米国では3か月も夏休みがある。長過ぎる弊害があるが、教員組合が強く短くするのは困難なようだ。最近は共稼ぎの家庭が多い。長過ぎるのは、親にとっても子供にとっても負担が大きくなり過ぎる。日本の夏休みが適当な長さのようだ。孫たちは学校が始まるのを心待ちにしている。健全だと思う。
30日 8月 2014
全国高校軟式野球大会準決勝の中京対崇徳戦は、何と3日がかりの延長45回を終えても0-0のままサスペンデッドになり、明日また再開される。中京松井投手は635球も投げ、崇徳石岡投手も617球投げた。松井は腰痛に苦しみ治療を受けながらの登板。石岡は大規模土砂災害に見舞われた広島のためにも頑張るとファイト満々。ところが、明日の試合は規定により最長9イニングまでで決着しなければ、勝敗は抽選で決するという。54イニングも投げて、挙句の果てに抽選とは、選手ではなくても、それはないだろうと思う。勝負事は実力で決着させることが肝要だ。抽選などというルールは改正した方が良い。例えばソフトボールのタイブレーカーの導入。延長戦になると、無死二塁から攻撃を始める。軟式野球なら二死三塁から始めても面白い。勝っても負けても選手に心残りは無いだろう。一方プロ野球でも珍事があった。楽天のルーキー横山投手が、プロ初登板でたったの1球を投げただけで勝利投手になった。横山投手は福島の浪江町出身で学生時代に大震災に遭遇し、家族がばらばらになってしまった経験がある。震災が忘れられないよう、被災地代表の野球選手として頑張っていきたいとコメントしている。天は災害の見返りにご褒美を与えるのかもしれない。
29日 8月 2014
ここ10年くらい前から全国的に自動車運転のマナーが良くなったように感じる。それ以前は狭い道でも猛スピードで突っ走る輩がいた。今は街中を制限時速の数十km以上で飛ばす車はほとんどいない。合流地点やT字路で流れに割り込む時は、素直に入れてくれるし、入れてもらった方は「ありがとう」の挨拶代わりにハザードランプを数回点滅させる。以前トラックを入れてあげた時、強面の運転手が「ありがとう」の挨拶をしたので、強面だが真面な人なのだなあと少し嬉しくなったことがある。今世界で日本の運転マナーが称賛されているらしい。割り込みについては、国によって受け取り方が違うようだ。勿論割り込ませないことに拘る国もあるし、割り込んだ人に悪意を抱く国もある。英国では日本と同様にハザードランプを点滅するが、ドイツは目的以外にライトを使うと罰金を取られるので何もしないそうだ。豪州では「ありがとう」に応えて、譲った方がヘッドライトを1回光らせ「どういたしまして」もするとのこと。「ありがとう」をする国は死亡事故が少ないそうだ。今度は「どういたしまして」にもトライしてみようと思う。
28日 8月 2014
パチンコで換金出来ることは、日本人なら誰でも知っている。出玉を景品に替え、景品交換所で景品をお金に替える。そしてその景品はパチンコ屋が買い取るという三店方式だ。パチンコ屋が直接換金すると刑法が禁じる賭博になるが、警察は三店方式を黙認しているのが実態だ。安倍政権が法人税減税を進めるため、その減収分を補うためパチンコに目を付けた。客の換金額の1%が取れれば年2千億円の税増収が見込めるからだ。政治家は換金を合法化しようと進め、警察は民営賭博の容認につながるとして消極的で平行線を辿っているらしい。そもそも三店方式自体が違法だ。それを黙認してきたからおかしなことになっている。パチンコは民営で唯一黙認されている賭博だ。昔は景品を暴力団が換金していたが、その業務を戦争遺族に任せた経緯がある。暴力団排除と戦争遺族の雇用確保を両立する公益事業という側面が強かったから警察も容認したのだ。時代は変わり既にその役目は終わっている。警察が容認する理由も無くなっている。ところが、パチンコ業界は警察の主要な天下り先だ。警察が消極的な理由はここにある。政治家の質問に対し警察庁は「パチンコで換金が行われているなど、全く知らない」と返答したとのこと。警察庁もそろそろ目を覚ます時だと思うのだが。
27日 8月 2014
仕事をリタイヤした高校時代のクラスメートから飲み会の誘いがあった。暇を持て余しているので、自分がどのような生活をしているのか参考までに聞きたいとのこと。集まったのは4人。リタイヤして暇を持て余している張本人と、両親の介護に明け暮れているM君と、幼児保育所を経営しているS君と、自分。M君とS君は殆んど自分の時間が取れない程多忙なようだ。結局時持ちは張本人と自分だけだった。話題は近況から始まり、同期生の昔話と現況、健康と余命と拡がってゆき3時間があっという間に過ぎてしまった。美味しい肴と気心の知れた間柄と尽きない話題が心地よくさせた。多忙な人には息抜きとなり、暇な人には頭を活性化させる飲み会であった。また1か月後位には参集の声がかかりそうだ。
26日 8月 2014
従妹の連れ合いが亡くなりお通夜に行ってきた。そう言えば最近は親戚の人達と会うのはこういう時ばかりなので少し寂しい。お互いに、お悔みの挨拶をした後は「こういう時しか会わなくなったね」と交わす言葉が恒例になった。ある意味で血縁が疎遠になっているということだろう。お通夜の前半は厳かだ。故人の話にふれ、慈しみ思い出を共有する。お坊さんも厳かに読経を唱える。今日の読経はユニークだった。何処の国の言葉か分からない程だ。聞くところによると臨済宗だとか。自分の父母と兄は浄土真宗だったが、もう一人の従妹は真言宗で今日は臨済宗。同じ日本の仏教ではあるが、見た目は大幅に違う。勿論何が違うのかは自分には良く分からない。しかし、問題はない。お坊さんがあっての葬式なのだから。それが日本の葬式だ。ところがお坊さんが帰った後から空気が入れ替わる。悲しみに暮れていた人たちが話し始める。故人が亡くなったことは悲しいが、アルコールも入り悲しいばかりでは終わらない。悲しいと言うよりは寧ろ明るい将来への希望に満ちた気持ちに変わるのだ。まるで故人が縁の人達を招集し、疎遠になるな、希望を持てよと話しかけてくるようだ。
25日 8月 2014
小中学校対象の全国学力テストの結果が発表された。文科省は学力の底上げが進んでいると分析している。全国平均と最下位の差が3%だから、殆ど差はないとも言える。特に沖縄の算数Aは上昇率が顕著で、昨年の最下位から6位にアップした。結果の公表を禁止していた文科省は今年から解禁したものの、殆んどの市町村の教育委員会が反対し公表した町は極めて僅かだ。過度な競争になるとか、テスト結果が学力の全てではないとか、差別化が進むとか、反対の理由は色々ある。だがそもそも学力テストの目的は何だったのだろうか。学力のレベルとバラツキを調べ、より高いレベルと少ないバラツキを目指す事だったはずだ。その目的を果たすためには、結果を公表して次なる行動を促すべきだ。レベルの高い学校の指導法を見習えば底上げが出来るし、レベルの低い学校のやり方を見れば反面教師として役立つはずだ。沖縄は何故急に学力が向上したのだろうか。沖縄の教育長は、児童が頑張った結果だと言うが、それは違う。児童一人で頑張れる訳がない。学校全体の取り組みや先生方の頑張りによるのは間違いない。では何故先生方は頑張ったのだろうか。全国学力テストの結果で自分たちの立ち位置を十分認識出来ていたからに違いない。来年の沖縄は更にレベルアップするはずだ。教える喜びと教わる楽しさを体験したのだから。
24日 8月 2014
安倍首相が広島の被災現場視察を取り止めた。現地では猫の手でも借りたい位人海戦術が必要な時だ。こんな最中に現地に赴けば傍迷惑以外何物でもないことは誰でも分かる。適切な判断だったと思う。原発事故直後菅元首相は現場視察で現場を混乱させたし、セオル号沈没事故では朴大統領の行動が問題視された。この種の悪例は豊富だ。まずは先人の轍を踏まずということだろう。菅の傍迷惑さには故吉田福島原発所長が生々しい証言をしている。ところが政府は吉田元所長調書を今になってやっと公開する方針に転換した。証言を基に責任追及しないという前提で聴取したので非公開にしていたが、既にマスコミに流れてしまっているので公開するのだと言う。しかし責任追及と事実究明は全く別物だ。事実を隠した政府の事故調査・検証委員会とは一体何だったのだろうかと思う。広島土砂災害では思いもかけないほど多くの死者行方不明者が出た。先人の轍を踏まない事前防災対策が必要だ。
23日 8月 2014
自分は予備校通いをしたことがない。今から50年近く前のことだから、予備校に行く人は殆んどが浪人生で、残りは東大などの難関校受験のための特殊な受験対策が目的だった。ところが、その後は予備校全盛となり、猫も杓子も学校の勉強はそこそこにして予備校中心の受験勉強が主流になった。駿台予備学校、河合塾、代々木ゼミが三大予備校として張り合っていたが、その代々木ゼミが7割を閉鎖するという。少子化による受験生減少が要因とはいうが、寧ろ過剰供給競争のバブルが弾けたと見るべきだろう。自分は嘗て生涯に一度だけ代々木ゼミの校舎に入ったことがある。TOEICの試験会場になっていたからだ。机と黒板だけの殺風景な教室で勉強している学生たちを想像し、まるでブロイラーみたいだなと思った。それに較べて学校の教室には温もりがある。これをきっかけに学校の勉強が見直されると良いのだがと思う。
22日 8月 2014
エボラ出血熱に罹った米国人医師2人が、奇跡の生還を果たしたとのグッドニュースがあった。治療法のないエボラ出血熱がパンデミックを起こすのは、目前に迫っているように報道されていた。3人の患者に米国で開発されたZマップという薬を投与した結果、2人に改善が見られたとのこと。Zマップは、マウスの体内にエボラ出血熱ウイルスの一部を入れることによって作られる抗体を使った治療薬で、その効果はサル実験で効果があったという段階で臨床試験は行われていない。所謂未承認薬だ。WHOが特例として使用を認め、本人たちも投与に同意して治療が開始されたようだ。この決断が生死を分けたのかもしれない。早期の臨床試験と供給体制の確立が望まれる。だが現段階ではZマップが効くと証明された訳ではない。回復した2人は、エボラ出血熱に罹った少年の血清治療も受けている。どちらが効いたのか、あるいは両方必要なのかはまだ分かっていない。何れにしてもエボラ出血熱を治療する方法が存在することが確かになった。突破口は出来た。後は前進あるのみだ。

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