31日 5月 2014
最近のイジメは裏サイトを使い相当陰湿らしいが、昔のイジメは誰からも分かるパワーゲームだったような気がする。ガキ大将は何処にでもいたが、手当たり次第皆を虐めていた訳ではない。ガキ大将は、まず弱そうに見える者を少し虐めてみる。ボクシングで言えば軽いジャブだ。しかしその反応次第で次の虐めの程度が変わる。反発してくれば手を出さないか、それとも仲間に引き入れる。反発がなければ、当然次の虐めの程度が加速する。それが度重なると「虐め」が「イジメ」に変わり定着する。こんな構図が大人の世界にもある。東南アジア諸国の現状だ。中国がガキ大将の腕力に物を言わせ、フィリピンやベトナムを虐めている。フィリピンやベトナムが大国中国に単独で歯向かうには相手が強過ぎる。安倍首相がアジア安全保障会議で、中国の南シナ海での横暴を名指しで批判した。これをきっかけにASEAN諸国が声を揃えて反撃すれば、ガキ大将の手が緩むかもしれない。東南アジア諸国にとって今はまさに分水嶺にある。虐めが無くなるのか、はたまたイジメに変わるかは、東南アジア諸国自身に委ねられている。
30日 5月 2014
予定を切り上げ早めに帰ることになり、京都から帰りの新幹線の指定座席をキャンセルし別便に変えた。その為2列席が取れず3列席になった。カミサンは窓側で自分は真ん中。名古屋から通路側の席に大柄の男が座った。男は直ぐに寝てしまったが、間のアームレストは大男に占領されてしまい窮屈な思いをした。自分が先に座ったのだから、そのアームレストの上に自分の腕を載せる権利があると思っていたが、腕力で押し切られた格好だ。不愉快とまではいかないが、大男の無神経さは面白くなかった。3列席の使い方にはエチケットがある。窓側の客はアームレスト1つと窓壁がテリトリーだ。通路側の客はアームレスト1つと広い通路の空間で、真ん中の客は2つのアームレストを使うのが常識だ。たかが短時間のアームレスト一つの使用権についても揉め事になるのだから、東シナ海や南シナ海で領有権が揉めるのは当たり前だ。何だか大男が中国に思えてきた。
29日 5月 2014
久し振りに京都に行って、昔との変わり様に驚いた。エスカレーターに乗る時は、関東では右を急ぐ人のために空け、関西では左を空けるのが常識だと理解していた。ところが違うのだ。今の京都では、関東と同じように右を空けるのだ。まるで関東が京都に引っ越してきたようで、日本全体の距離が縮まってきたような感じがした。中高生の修学旅行も様変わりだ。昔は全員揃ってバスで団体行動したものだ。ところが今は少人数でタクシーで移動するようだ。タクシー運転手がこぼしていた。運ちゃんは携帯片手に生徒の行動を逐次連絡し先生の代行をしているらしい。中には、タバコを吸ったり、大阪に行けという豪傑もいるとか。万一の場合を考慮して対処するのが今どきのタクシー運転手の心得だとか。話は変わるが、普段は5千歩程度も歩かない生活なのだが、今日は1万5千歩も歩いてしまった。お蔭で軽井沢で痛めた右足の肉離れが災いし歩き辛い。宿に戻ると右足の脹脛がパンパンに膨れている。ベットに横たわり足を上げて脹れた部分をマッサージ。浮腫みはリンパ液が溜まっているので、足先から腿にかけて扱くようにマッサージ。30分もすると、その甲斐あって右足の脹脛は左以上に細くなった。そこで合点がいった。女性は小顔になりたいためにリンパに沿ってマッサージをするが、あながち間違いではない。いや間違いなく効果がある。女性の努力は昔から変わり様なく正しいと確信した次第。
29日 5月 2014
五月の陽射しに透ける京都のモミジは綺麗だった。「青モミジ」という言葉を初めて知った。出町柳から叡山電車で八瀬に着き、叡山ケーブルとロープウェイを乗り継ぎ、比叡山根本中堂を経て坂本ケーブルで坂本に出た。この間、新緑に覆われた比叡の山は素晴らしかった。1年半前に湖東三山を経て京都の詩仙堂や曼殊院の真っ赤なモミジを堪能したが、今回は趣が全く異なり青モミジだ。真っ赤も良かったが、新緑も言う事なし。叡山ケーブルは日本一の高低差で、まるで崖みたいな28度の急こう配を這いつくばうように登って行った。そして下りの坂本ケーブルは日本一の長さを誇っているらしく琵琶湖が綺麗に見えた。叡山ケーブルは男坂で、坂本ケーブルは女坂なのかもしれない。こんなに山深い比叡の山を信長は一体どのように攻めたのだろうかとも空想した。坂本の滋賀院門跡の説明員の話によると、延暦寺という名の寺は存在しないとのこと。比叡山三塔十六谷を総称して延暦寺というようだ。こんなことも初めて知った。矢張り旅は心をリフレッシュする。
27日 5月 2014
今日から2泊3日で京都の新緑を楽しみに行くことにした。このブログのサイトを提供しているJimdoの技術は少し遅れていて、パソコンでしかブログに書き込み出来なかったが、最近になってようやくスマホでも書き込みが出来るようになった。ところが自分はスマホではなくガラケーなので、旅先では書き込みが出来ない。従って、毎日書いてきたブログではあるが、残念ながら明日はお休みになる。旅には心をリフレッシュする効果があるものだ。旅先の景色だけでなく、どのようにリフレッシュされるのかにも興味津津だ。朝まだ早いが、いざ出発。
26日 5月 2014
最近大相撲には殆んど興味が無くテレビを観ることもないが、今日のニュースでの横綱審議委員長のコメントが気になった。13勝2敗で準優勝した稀勢の里について、来場所が好成績でも綱取りの可能性はないと言う。理由は「少し物足りない。下位力士に対する取りこぼしがあった。過去にもあった」だからだと言う。自分も稀勢の里はここ一番の勝負に弱いと感じていたので、委員長のコメントも肯けるような気がした。ところが、今場所の成績表を見ると、稀勢の里は横綱、大関、関脇、小結に対し負けたのは白鵬にだけで、あとの1敗も前頭筆頭の碧山だけだ。今場所に限れば、稀勢の里には取りこぼしなどなかったのだ。内山委員長は、委員長として二つの誤りをしている。一つは、取りこぼしがないのに取りこぼしたと誤判断したこと。もう一つは、横綱への推薦条件には過去の取りこぼしなど含まれていないのに、含んで判断したこと。つまり稀勢の里がどんなに強かろうが弱かろうが、端から横綱には推薦しないと決めているように見える。横綱審議委員会は昔から審議基準が不明朗だったが、未だに不明朗さは変わりがない。気分次第で如何様にも変わる。横綱審査基準を明確にして、横綱審議委員会を廃止することが近代スポーツへの近道のように思えてならない。
25日 5月 2014
グッドニュースは続くものらしい。米PGAツアーで松山選手が3日目首位に浮上した。不調だったパッティングが復調し64をマークした。4打差内に36人がひしめき合う大混戦だが、なんとか最終日に抜け出し、青木、丸山、会田に続き優勝カップを手にしてほしいものだ。一方女子サッカーはもっと凄い。女子アジア・カップで2連覇のオーストラリアを下し念願の初優勝を飾った。しかも宮間選手がMVPを獲得し、なでしこジャパンはフェアプレー賞をも獲得した。優勝もしたし技術もピカイチだったので宮間選手のMVPは当然だが、チームのフェアプレー賞獲得は優勝と同じくらい価値があると思う。準決勝戦で対戦した中国にはアンフェア賞をあげたいくらいだ。決勝戦のオーストラリアも粗かった。なでしこジャパンは、ラフな相手を負かして優勝し、かつフェアプレー賞を獲得したのだから、技術的にも精神的にも一段上にいるということだろう。宮間選手が試合後「この勢いが男子のW杯に繋がることを願っている」とコメントした。グッドニュースは続きそうだ。
24日 5月 2014
日本人なら老若男女の誰しもが大喜びするニュースがあった。水産総合研究センターが世界で初めて陸上水槽でクロマグロの採卵に成功し稚魚もすくすくと育っているとのこと。既に海面いけすでは近畿大が実現しているが、自然条件に左右され易く環境を制御できる施設での稚魚の安定確保が課題だった。これで安定供給の目処がついたことになる。近年のクロマグロ養殖は、天然クロマグロの体長30cm位の幼魚を漁獲したものを養殖するため、養殖と言えども資源保護に大きな問題が有った。今回の技術が実用化されれば、天然クロマグロの保護が飛躍的に進むことになる。クロマグロ大好きな日本人も、世界の人から乱獲の文句を言われず寿司や刺身を堪能出来ることになる。残る課題は、ハマチ養殖のように薬漬けにしない養殖技術の確立だ。水産技術開発により新しい水産王国日本の姿が見えつつある。
23日 5月 2014
世界最大級の旅行クチコミサイトが、世界の旅行者満足度1位は東京だったと発表した。世界の主要37都市に旅行した5万4千人に対し16項目を0~10点で評価してもらった結果、総合的な満足度で首位に輝いたとのこと。16項目のうち、街中の清潔さ、タクシーサービス、公共交通機関、現地の人の親切さ、総合的な満足度の5項目で1位だった。一方、文化、観光、コストパフォーマンスは相対的に評価が低かったそうだ。日本は国策として観光立国を推進し、訪日外国人旅行者数は一昨年度500万人だったが昨年度は1000万人を超えた。増加した要因は、円安、格安航空、ビザ緩和と言われている。訪日者数が増えたとはいえ、日本は世界の33位で、1位フランスの8300万人には遠く及ばない。訪日者数を増やすには、外部要因に頼ることなく内部要因を充実させる必要がある。今日の日経夕刊によると、政府はNTTなどと共同で日本を訪れる外国人が駅や観光地で無線LANを簡単に使えるよう全国共通の無料IDを配布するとのこと。日本の公共無線LANは場所毎に独自のIDが必要で操作が煩雑だ。観光庁が訪日客に対して旅行中に困ることを調査した結果、無線LANの使い難さが最も多かったとのこと。国としては珍しく対応が早い。単に2000万人を目指すという掛け声だけに終わらず、やっと歯車が動き始めたようだ。地に足が付いた整備が出来るようになれば、2000万人もあながち夢ではなさそうだ。
22日 5月 2014
政府が「残業代ゼロ」法案を新成長戦略の目玉にしようとしているが、本当に効果はあるのだろうか。現在管理職ではない社員には1日8時間、週40時間という労働時間の規制があり、それを超えると残業が発生する。ところが政府は労働の生産性を上げるため、時間ではなく成果で評価する賃金の仕組みを導入しようとしている。当面の対象者は、年収1千万円以上か、労働組合と本人の同意があることを条件にしている。しかし管理者ではなく1千万円以上の年収がある者は大手商社かトレーダー程度で人数は極めて少ない。また労働組合の同意といっても、大企業の労組は会社の御用組合だから歯止め効果は望めない。中小零細企業には労組の数は少ないのが現状だ。法案が成立すれば、今流行りのブラック企業が労組を作り強引に本人の同意を取るのは目に見えている。以前居酒屋のワタミは現在の労働規制を掻い潜るため、店長を形式上の管理職として残業代を支給せずブラック企業の烙印を押されたことがある。この残業ゼロ法が成立しても、喜ぶのはワタミやすき家などのブラック企業だけだ。一口に規制緩和というと、良い方向に進むように思われるが、残業代ゼロ法は劣悪な労働環境を作り出す悪法になるに違いない。労働生産性を上げる方法は他にある。日本政府には、決定的な視点が欠けているようだ。