カテゴリ:201308



31日 8月 2013
シリア政府が化学兵器を使えば最後の一線を越えたと判断すると言っていたのはオバマ大統領だ。シリアで今までに小規模の化学兵器使用の事実は何回かあった。そして今回は子供426人を含む少なくとも1429人もの住民が死亡したのは事実のようだ。だがオバマは動かない。オバマは一体何を逡巡しているのだろうか。しかし世界中の人は知っている。かつてイラクに大量破壊兵器などはないということを知りながら、あると言う理由で一方的に米国が戦争を始めたことを。そして今回の大規模な化学兵器使用は米CIAが仕掛け人であるかもしれないという憶測も。だからアメリカ人は反対しているのだろう。アメリカの言う、シリア政府が化学兵器を使用したという根拠は曖昧だ。1429人が死亡したということだけが事実で、それ以外は状況証拠に過ぎない。一方シリア政府が化学兵器を使用したことは限りなく真実に近いように見える。まさに芥川の羅生門のように事実は混沌としている。そこで気になるのはキリー国務長官が報復に積極的で、オバマが消極的な態度を取っていることだ。両者の情報量の多寡が意見を二分しているように見える。オバマは果たして世界の警察なのだろうか。自分にはそう見えないのだが。
30日 8月 2013
義母が野良猫に餌をやり初めて1年ほど経った。ネグラは近所の家の軒下だが昼間は我が家へ食事にやって来る。義母がシロと名付けた。シロは可愛い声や眼で挨拶するが、決して触らせはしない。野良猫の本性なのだろう。数か月前そのシロに2匹の子供が産まれた。子供たちはネグラの家の門までは顔を見せるが、なかなか道路までは出なかった。ある日シロが我が家の庭で鳴いている。子供たちをネグラの家から我が家まで探検するよう呼んでいるのだ。その様子を2階からそっと見ていた。初日はいくらシロが呼んでも、中間地点まで来たが逃げるように引き返してしまった。子供にとってはハードルが高いのだろう。何日か経ってシロがまた呼ぶと子供たちが、やっと我が家に辿り着いた。しかし着いたと同時に一目散に帰って行った。それを繰り返した後、子供たちも我が家の庭に慣れたようだ。朝、門まで新聞を取りに行くと時々3匹が庭にいるのを見かけるようになった。どうやらシロは義母とカミサンに我が子を見せて自慢したいようだ。子供たちも我が家の庭に慣れたせいか滞在時間が長くなってきた。義母とカミサンはシロ一家の来宅に大喜びだ。義母は仔猫用の餌を与えるべきか悩み始めた。悩みとは尽きないものらしい。
29日 8月 2013
政府が消費増税について、各界の代表者や有識者からヒアリングをしている。首相が最終判断するための参考資料にするというが、本当に参考になるのだろうか。消費増税の目的は元々社会保障と財政再建だったはずだ。この2点に絞ってヒアリングするのならば参考意見として価値のあるものになるはずだ。ところがこのヒアリングでは消費税を上げるべきかを聴いている。だから増税を可とする者は必ず前提を付けてくる。自分の属する業界が予算や税で優遇されるならばという前提だ。もし政府が真面に意見を聞き実行することになると、大盤振る舞いの予算となり、何のための消費増税かわからなくなってしまうことになる。このヒアリングは議題の設定ミスで参考資料にはなりえない。単に国民に対するガス抜きとアリバイ作りと見るべきだろう。このヒアリング自体が消費増税についての議論を掻き回している。よくよく考えるとそれこそが安倍首相の思う壺かもしれない。
28日 8月 2013
このブログは書き溜めもしないし、後付書きもしないようにしている。その日に感じたことを、そのまま表現することが自分の文章の表現力を養うに違いないと信ずるからだ。と言うことで、今回の軽井沢1泊ドライブ旅行から帰ってきたので書いてみた。期待に反したところもあったが、想定外の良い点もあった。まずは反した点。8月下旬になれば人出は減るはずと思い込んでしまっていたこと。星野リゾートの周りは賑わっていて駐車も出来なかった。そしてテレビで人気の宿は、放送内容以外のことは想定外の内容だったこと。野鳥の森を散策したが、我が家の周りの鳥の鳴き声と殆んど変わりはなかったこと。レイクニュータウンは見る影もなかったこと。BBQのパターゴルフは今まで経験した中でも最低のコンディションだったこと。不満も多いが、一方良かった点も多くあった。セゾン現代美術館のカンディンスキー「軟らかな中に硬く」の細やかな「背景の配色」に感動したこと。千住美術館の「手前に水を張った馬鹿でかい滝」に圧倒されたこと。塩沢湖のペイネ美術館で、カミサンが自分を「ペイネのセンスと似ているね」と言ってくれたこと。中でも一番感動したのが昼食をしたブレッド&バターという名のイタリアン。レイクニュータウンの近くにある。12時近くに自分達は辿り着き一番乗り。どんな店かと思い周りを見渡すと、壁にはジェームス・ディーン、そして解読できない80年代の誰か分からないサイン。昔は相当流行っていたんだなあと思った。そしてその後、人が次々と入ってきた。何とその人達が自分を遥かに超える先輩と言うか老人だ。70から80歳代の方々が集う店なのだ。ほぼ満席になった。今までこんな店を見たことはなかった。これほど心に残った店はない。
27日 8月 2013
今年の夏は猛暑が続き、いっときでも良いから涼しい所に行きたいと願っていた。やっと猛暑が通り過ぎたところで今から軽井沢1泊旅行になった。車をインサイトに替えてから4年が過ぎたが、走行距離は未だに9千kmに満たない。車は近所に買い物やテニスに行くときに使うだけで、遠距離の場合は、目的地まで電車で行ってレンタカーを借りるので、走行距離が伸びるはずがない。車は体と同じで動かさないと良くない、ということなので200km程度の範囲は時々車を使うようにしている。今回の旅行は車のお守りと美術館巡りと南原散策がメインだ。いざ出発。
26日 8月 2013
先日米CIAがエリア51の存在を初めて公式に認めたというニュースがあった。エリア51といえば、米国の軍事機密基地でステルス戦闘機が開発されたとかUFOで有名だ。もっと有名なのがマリナーズ時代のイチローが守ったライト。イチローの背番号51と守備の上手さをひっかけてエリア51といわれた。最近その背番号51が話題になっているらしい。イチローがマリナーズに入団した時、それまで51を背負っていたのが、スーパースターのランディ・ジョンソン投手だった。イチローはジョンソンに「この番号に恥じないよう頑張る」とメッセージを送ったエピソードが明らかになり称賛されているとのこと。だがイチローはヤンキース移籍時は51を固辞した。何故ならヤンキースの51はバーニー・ウイリアムスが有名で、ヤンキースの51は永久欠番になるだろうと言われているからだ。31にしたのは賢い選択だったと思う。これもそのうち称賛されることになるかもしれない。貰って褒められ断って褒められ、51は素数でもあるし特異的な数字のようだ。
25日 8月 2013
久し振りにもの凄く強いプロボクシング選手のデビュー戦を観た。ロンドン五輪で金メダルを獲得した村田選手だ。五輪で金を獲ったアマチュアNO1とはいっても、通常プロはその上を行く。しかも対戦相手は東洋王者の柴田。デビュー戦としては難敵だった。試合は2ラウンドTKOで村田が圧勝したが、勝負は戦う前についていたように感じた。村田は終始リラックスして笑いながら入場したのに対し、柴田は緊張しきっていたように見えたからだ。ラウンドでは村田がパワーとプレッシャーで柴田を圧倒した。試合後に情熱大陸という番組で村田の特集をやっていた。村田という男の生き様が見えてきた。五輪金メダルという勲章を拠り所にプロに転向したのかと思っていたが、全くそうではないらしい。村田は自分の人生が金メダルに縛られるのがいやだった。金メダルを捨ててしまいたいとまで言っていた。アメリカのトレーナーは、村田にはボクシング技術に対するハングリー精神があるという。メダルに驕らず技術向上に直向きなのだ。大物の予感がする。このまま伸びれば世界チャンピオンは間違いないだろう。更には日本ボクシング界を引っ張っていくリーダーにもなるような気がする。頑張れ村田選手。
24日 8月 2013
先日終わった高校野球大会で優勝した高校よりも、準決勝で敗退した花巻東の千葉選手が話題になっている。身長156センチの小兵だが、カット打法で準々決勝までの3試合で5四球を稼ぎ、打率7割、出塁率8割を誇っていた。だがその千葉選手にサイン盗みとカット打法の嫌疑。今の高校野球ルールでは、サイン盗みは正々堂々としていないから、そしてカット打法は打つ意志がないからという理由でバツということになっているらしい。現実は、花巻東のサイン盗みは有名で各校とも気を付けていたそうだが、千葉選手の打法はルールには抵触はしていない両手打ちだったとのこと。そこで思う。第一に、そもそも高校野球規約は何故サイン盗みをバツにしたのだろうかという疑問だ。毎日限界まで練習し努力している選手が、相手の戦術をも見抜こうと思うのは当たり前ことだし、それを仲間に知らせる行為は当然のことだ。どんなスポーツでもそうするのが常識だ。野球で言えば見抜かれた方がアホということだ。高校野球規則がそもそも間違っている。そしてカット打法とは、野球の世界では最高の技術の一つであり、それを規制すること自体がおかしいのだ。しかも千葉選手は、そのおかしい規則には触れていないのに警告を受けたのが問題だ。高校野球連盟は一体何を考えているのだろうか。フニャフニャした子供よりも意志の強い子供を育成することが大切だと思う。高校野球連盟は子供を強い子に育成してはいないということだけは言えると思う。
23日 8月 2013
悪ふざけのツイッター投稿写真が連日のように報道されている。ステーキ店のブロンコビリーではアルバイト店員が冷凍庫に入り、ピザハットではピザ生地を顔に張り付け、ファミリーマートでは冷凍庫でごろ寝し、ファミレスのビッグボーイではサラダバーの中から顔を出し、スーパーでは客がアイスクリーム用冷凍庫に入った等々、留まるところがない有様だ。これこそ百匹目の猿現象かと思った。宮崎県幸島に生息する一匹の猿がイモを洗って食べるようになり、その行動をとる猿が百匹を超えると群れ全体に広がり、同時に離れた大分県高崎山の猿もイモを洗うようになったという話だ。自分は今までこの現象が真実だと思っていたが、調べてみるとそのような事実はなく作り話であることが分かった。猿でも人間でもこのような現象は起こらない。どうやらマスコミがしつこく取り上げるものだから、若者が悪乗りし過ぎているようだ。マスコミは善悪に拘らず話題性さえあれば、まるで日本中がそうであるかのように集中的に報道する。この悪乗り現象の真犯人はマスコミに違いない。マスコミにはこの騒動を治める責任がある。
22日 8月 2013
イチロー選手がついに日米通算4000安打を達成した。まさに偉業であり、米国野球殿堂入りも夢ではなくなってきた。試合後のコメントでイチローが4000安打について何を言うのか楽しみにしていた。イチローが「4000の安打を打つには、8000もの悔しい思いをしている。誇れるものがあるとすれば、4000の安打ではなく悔しい思いと向かい合ってきたこと」と言った言葉が印象的だった。いかにもイチローらしいコメントだと思う。この言葉と発明王エジソンが「天才は1%のひらめきと99%の汗」と言った言葉がダブって聞こえる。自分のような凡人は結果だけに目が行ってしまうが、天才は見ているところが違うようだ。もしイチローが4000達成だけに目を向けていればプレッシャーに押し潰されてしまって達成出来なかったかもしれない。8000の凡打に目を向けることこそ天才の為せる業なのだろう。良い事を教えてもらった。

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