カテゴリ:201307



31日 7月 2013
ニューヨーク市が肥満防止のためコークのサイズを規制した条例の施行が、裁判所により差し止められたらしい。ブルームバーグ市長は2千人以上のニューヨーカーが糖尿病の影響で死亡したとして、上告する意向を示したとのこと。NYのコーラ問題は三権分立に触れる問題のようだ。問題の因果関係はある程度はっきりしている。コーラはダイエットの敵であることは間違いない。だからコーラの飲み過ぎをセーブさせることは人道上正しいと言える。だがコーラは民間会社が任意に販売しているものだ。そのコーラを健康上悪いかと言って、販売に箍を嵌めて良いのだろうか。行政が司法をコントロールしようとしているようだ。それが問われている裁判だ。正解は、裁判所の判断は間違っている、箍を嵌めるべきだと思う。本来、人が太ろうが痩せようが問題ではない。そんなことに行政が首を突っ込むことではない。しかし、市民の大勢が太って糖尿病になる事実を見ていながら、それは本人の問題だと涼や顔をしている行政は仕事をしていないのと同然と言える。司法は常に正しいとは限らない。総論反対各論賛成。
30日 7月 2013
連合会長に「目を覆いたくなるような党内の混乱に費やす時間はない」と苦言を呈された民主の海江田代表も恥ずかしいが、横路前衆院議長の発言も恥ずかしい。横路が労働組合の会合で「有権者の2割の支持しかない自民が戦後日本の社会を基本的に変えることを許してはならない」と言ったとか。確かに投票率5割で自民票4割だから2割が支持したことになる。数字は合っているが中味が間違っている。問題は投票率だ。自民、公明、共産は手堅く組織票を固め躍進した。一方大量の浮動票は棄権に回った。投票率が大幅に下がったのは浮動票が棄権したからで、その最大の要因は民主への失望にあるのは明白。横路ら自身が投票率を下げたのに、下がって選ばれた政党の正当性を認めない自己矛盾。投票率低下を非難したり嘆くことの出来る人は、投票した人だけだ。国会議員に投票率低下を云々する資格はない。泥棒にも三分の道理と言う諺があるが、横路には一分の道理もない。まさに盗人猛々しいとは、こういうことを言うのだろう。
29日 7月 2013
昨年末に引退を表明した松井秀喜の引退セレモニーがヤンキースタジアムで行われた。ヤンキースは松井と一日限りのマイナー契約を結び、松井をチームの一員として迎えた。松井はヤンキースに7年在籍し、2009年にはワールドシリーズのMVPを獲得した。その後、エンゼルス、アスレチックスに移り最後はレイズで野球選手人生を終えた。野球界では引退した選手の元の所属は最後に属したチーム名にするのが慣習だ。だからヤンキースが一日限りの契約を結ばなければ、元レイズの松井というふうに紹介されることになる。松井の背番号は55。引退セレモニーの日は今季のヤンキースの55試合目のホームゲームの日。ヤンキースの対戦相手は奇しくも何とレイズだ。ヤンキースは何故松井と一日限りの契約を結んだのだろうか。当時のトーリ監督は、松井のチームの勝利を最優先する献身的な姿勢を絶賛していた。ジーターと並ぶ模範選手と評価しているのだろう。ヤンキースから見ても、元ヤンキースの松井と呼ばせたかったに違いない。松井にとっても元ヤンキースは勲章だ。これからはその勲章を背負って野球界の更なる発展に力を尽くしてほしいものだ。
28日 7月 2013
PGAカナダオープンが面白い。石川遼は残念ながら予選落ちしたが、松山英樹は16位に食い込んだ。日本人選手の海外での活躍は何とも誇らしく自然に応援をしたくなるものだ。だがこの大会ではそれ以上に応援したいと思ったアメリカ人がいた。ハンター・メーハン選手だ。2日目終了時点で2位に2打差をつけて首位に立っていたが、急遽棄権した。奥さんの陣痛が始まったとの連絡があり、出産に立ち会うためダラスに帰ってしまったのだ。日本人には考えられないことだ。日本人なら仕事が優先、たとえ親の死に目に会えなくても仕事を遂行するものだと教わってきた。ましてや子供の出産に立ち会うため仕事を投げ出すなどもっての外と言われそうだ。日本には仕事至上主義の人が多い。しかし親の死や子供の出産以上に大事な仕事をしている人はどれほどいるのだろうか。やせ我慢などせずに素直に心の命ずるままに行動した方が、豊かな人生が送れると思うのだが。メーハン選手の次回の活躍を願っている。
27日 7月 2013
極最近興味を持ったことについて話してみたい。自分は物書きを目指しているので模範になりそうな作家を常々チェックしている。その一人が高橋源一郎。この人の言葉は百戦錬磨というか才気満開で、思っていることを伝えることが抜群に上手いし的確だ。しかも、その文章を読んでいるだけでライブ感を味わえるのが良い。源一郎は文章の達人というよりも、抜群の感覚を伝えることの出来る才能を持っていることに特長があるのだと思う。「国民のコトバ:高橋源一郎:毎日新聞社」を読んでみた。内容は一長一短あり、部分的には普通の人には薦めない方が良いのかもしれないとも思うところもある。だが世界中の誰にも絶対読んでほしいと思うピカイチな章を見つけた。「ケセンな」ことばだ。「イエスの言葉 ケセン語訳:山浦玄嗣:文春新書」を紹介し、自分なりの見方を加えてある。源一郎の解釈というよりも、人間の真理を突いているのだと思う。ケセンという気仙語が当時のキリストの生の言葉を言い表している。すぐ読みたいと思いアマゾンで注文した。自分がケセン人になれたら、と思うがまだ読んではいない。ケセン語が世界の宗教界を一新するような気がする。と言うよりもケセン語の普及こそが世界平和に繋がることになることとは間違いないというような気になってきた。読んでからまた発信したい。山浦さんの新解釈新約聖書を。
26日 7月 2013
大敗した野党が揉めている。現体制維持派と体制刷新派と政界再編派の三つ巴になっている。民主は菅の首も切れない海江田が続投することで弱体化が一層進みそうだ。幹事長を辞めた細野は維新とみんなとの連携を模索し始めた。維新は橋下代表が辞意を表明したが、橋下が外れれば維新消滅は必至なので慎太郎は慰留に必死だ。みんなは総会で渡辺代表と江田書記長がいると議論が出来ないとのことで、両者とも退場を命ぜられた体たらく。社民は福島がやっと辞意を表明し消滅すかに見えたが、脱原発の山本に擦り寄っている。自民が大勝しネジレが解消した今、個々の政党、個々の派閥が自説を叫んでも雑音にしかならない。ゴーイングマイウェイの共産を除く野党は、まず初めに対自民の対立軸を設定する必要がある。そのためにやるべきことは解党することだ。党の柵から離れ日本の行く末を考えて、議論しながら対立軸を模索すべきだ。時間はタップリある。向こう3年間は選挙がない。実行出来れば野党は立ち直れるはずだ。だが器の大きい旗振り役はいない。自民の天下が続きそうだ。
25日 7月 2013
日本郵政が米アフラックと業務提携すると発表した。米政府は長年日本の保険市場の閉鎖性を指摘し、日本郵政の郵便局ネットワークをかんぽ生命以外の民間保険会社にも全面開放するよう求めていた。日本のTPP交渉が始まったので、日本郵政はどの道何処かと組むことになると踏んだから業務提携に踏み切ったのだろう。TPPの進展に拘らず、今後は全国2万か所の郵便局でアフラックへの勧誘が行われることになる。だが日本郵政は民営化されているのだから、どこと組もうと問題はない。しかし、一方で問題な公共組織もある。商工会議所だ。商工会議所は法に基づいて経産省が所管する特別認可法人で、国からの補助金を受けている。だから、法で特定の団体等の利益を目的とした事業は行ってはならない、と規定されている。商工会議所は全国に514あり、それに属する会員事業所は127万もある。その商工会議所が仏アクサの代理店紛いとなり、会員事業所にアクサ保険を斡旋しアクサから数十億円の手数料を得ている。これは明らかに違法行為だ。TPP以前に違法であろうがなかろうが、日本の保険市場が解放されているのは間違いない。
24日 7月 2013
カネボウの美白化粧品が問題を起こしている。美白にならず醜白になる。症状を訴えた件数は、5月13日に3件、その後の調査で39件になり、現在は重い症状の訴えが2250件。販売済みの回収対象商品は45万個あり、7月4日から回収を始め約15万個を回収したとのこと。消費者庁は5月の時点で使用中止を呼びかけていれば少しでも被害を防げたはずだと言っている。だがもっと前に販売を中止すべきだった。45万個販売で重症2250件だから発生率は0.5%。発生率としては極めて高い数値といえる。これ程の数値であれば、販売前のテストで重症例が確認されていたことは間違いないだろう。問題が有りながら何故販売に踏み切ったのだろうか。品質安全チェック体制が杜撰なのか、品質安全よりも販売計画を優先させたのか、親会社の花王流の効率化による業績改善の副作用によるものか、原因はその何れかだろう。カネボウはこの問題で被害者への治療や相談や補償で相当な費用が発生するだけではなく、商品全体の売上が大幅に落ち込むことになる。醜白問題は時間が経てば解決するだろうが、失われた信用は戻ってこない。品質安全を軽く扱うときついしっぺ返しが来るものだ。
23日 7月 2013
土星探査機カッシーニが15億キロ離れた地球をとらえた写真を送ってきた。写真には土星と土星の輪の向こうに芥子粒みたいに小さな地球と月が写っている。その芥子粒の上では、いつの時代も国や民族がいがみ合い戦争を繰り返している。シリアのアラブの春では7万人を超える人が亡くなり、騒乱は未だに収まる気配はない。日本では野党勢力が結集出来ず自民が圧勝した。戦争でも選挙でも、もっと大局的な見方が出来れば対応は変わってくるはずなのに。月に行ったアポロ計画の宇宙飛行士たちは、月で神の啓示を受け帰還後宗教活動に転じた者が多いらしい。オランダの旅行会社の火星ツアーには2万人を超す応募があったとのこと。火星まで行くことが出来れば、神と同じレベルに到達出来るかもしれない。紛争の指導者を火星ツアーに送り込む制度があってもよさそうな気がする。
22日 7月 2013
戦いを終えた戦将たちの立ち姿ほど、何を言わずとも世相を如実に語るものはない。参院選が終わった今もかくの通りだ。自民は圧倒的な支持もないのに圧勝した。安倍はラッキーとは思っているが確信はない。石破は全国郵便局長会の取りまとめに失敗し幹事長更迭は避けられない状況にあったが、圧勝という結果と真っ黒に日焼けした容姿で同情を買い何とか首が繋がりそうだ。民主の惨敗は予想通りだが、気の利いた後処理も出来ない無能ぶりだ。敗因は3代続いた党代表にあるのは明白。更に海江田の無能さが致命的で参院選で火に油を注いだことは間違いない。海江田は続投し細野は辞めるという。辞めるべきは海江田で、続投すれば民主は消滅する。日本維新も負け組だが、石原も橋下も代表を去る気配はない。石原も橋下もいなくなってしまえば、役者のいない田舎芝居の劇場に客は入らない。維新のメンバーは知っている、拠り所は政治思想や信念ではなく人気役者だということを。公明の山口は胸を撫で下ろしているはずだ。自民が大きくもなく小さくもないことを。絶対多数の与党として活動出来る。しかも自民とみんなと維新を足しても3分の2に達しないので憲法改正は出来ない。だが公明は、なれるはずのない動力のある弥次郎兵衛になろうとしている。共産の増はフロックだ。野党が乱立したため対保守票が流れただけ。議席増にニンマリする前に、党の名称を改名することの方が先決だろう。みんな、社民、みどり、大地にも一言言いたいが、傷に塩を擦り込むことは止めようと思う。

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