ETC障害への対処ミス(2)

ETC障害に関し日本の有料道路には、根本的な大問題があった。NEXCO中日本は、各レーンで係員が1台1台に事情を説明し、通行料金の後払いをするためのQRコード付きの紙を配って渋滞に増長させた。更に利用者自身に後払いの作業を負わせた。現在の日本のシステムでは、やむを得ないことだったかもしれない。ところが、台湾では10年以上前から有料道路のETCレーンが無くなっているのだ。台湾のETCは、まず車のフロントガラスに「e-TAG」という電子シールが貼られる。ETC専用の車載器は必要なく「e-TAG」に内蔵されたICやアンテナを介して高速道路の通行状況が瞬時に分かり、クレカと連携すれば料金も自動に支払われるというもの。高速道路上の各所からの電波がエネルギー源となるため、電源すら必要ないのだ。独自のETCを全線で採用したことで料金所の人件費が削減され、ETC車載器も不要になり、料金所付近での減速時の事故なども大幅に減ったと言われている。何故日本の有料道路は前時代的なのだろうか。国交省の勉強不足か、やる気が無いかの何れかだろう。残念。