脅しには脅しを

トランプが相互関税を発表した。想定を大幅に上回り日本への税率は24%。世界中の株が暴落した。でも、トランプの関税に関する試算はいい加減だ。貿易赤字÷輸入額で計算したようだ。乱暴だが、一応目安にはなる。トランプは、この関税率が上限だから、後は交渉次第で下げられるかもしれないと言っているようだ。即座に報復するのもの良し、反論するのも良し、従順するのもよし、無視するのも良し、という状況で各国の対応が分かれている。トランプ関税は、自由貿易の終焉であり、他国への宣戦布告だと思う。まさに21世紀の経済戦争への突入だ。日本は輸出で生きている国だ。それが死にかかっている。ここは、米国と闘うしかない。でも、日本政府も経済界も闘う術は無いと思っている。しかし、あるのだ。トランプが常道を逸するのであれば、日本も常道を逸することは出来る。日本は、シラッとして24%を甘んじるべきだ。その上で、米国債の放出を図るべきだ。日本は米国債を、世界最大の2兆ドルを保有している。日本が大量に米国債を放出すれば、米国経済はクラッシュしてしまう。脅しには脅しだ。目には目を歯には歯を、を実行すべきときかもしれない。