ネタニヤフ首相はハマス壊滅を主張し、攻撃をし続けている。一方、イスラエル軍のハガリ報道官は「ハマスとは思想であり、人々の心に根付いているものだ。壊滅できると約束する人は国民を欺いている」と指摘している。ガザ市民の思想であるならば、いくらガザを攻撃しても降伏することは無いのかもしれないと思っていた。ところが、ガザではハマスの責任を問う大規模な抗議デモが起こっているという。「もうハマスにはウンザリだ。ガザから出ていけ」と書かれたプラカードを持った市民が通りを練り歩いた。ハマスに対する抗議デモは異例だ。市民は強い締め付けを受け、表立ってハマスを批判できない状況に置かれていたという。ガザでは5万人超がイスラエルの攻撃で死亡し、住宅の9割が損傷または破壊された。市民を盾にしたハマスへの我慢も臨界に達したのだろう。結局、ガザにおいて、ハマスは思想などでは無かったのだ。単に、ハマスが市民を締め付けていただけなのだ。漸く、市民はハマスから解き放されることに目覚めたと見るべきだろう。ハマスへの抗議デモが激しくなるほど、イスラエルは人道的にもガザ攻撃をする壁が高くなる。イスラエルによるガザ攻撃の根拠が薄らぐのだ。ガザ市民がもう少し早く目覚めれば、被害も最小限に防げたのかもしれない。
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