マイナ免許証の運用が今日から始まった。マイナ免許証は希望者が対象で、従来の免許証を持ち続けることも、両方を所有することも可能だ。免許情報はマイナカードのICチップに記録される。国はマイナ免許証のメリットを、免許更新時の講習をオンラインで受講できるとか、住所変更などで警察への届け出が不要だと挙げている。初日の今日は、いくつかの初期トラブルがあったようだ。だが、マイナ免許証は根幹的な欠点を有している。マイナカードを10年毎の更新をすると、免許情報が引き継がれない。改めて警察での手続きが必要になる。マイナ免許証のカード表面には免許証情報が記載されないから、専用のアプリで読み取らなければならない。免許更新時期を見落としてしまう恐れは充分ある。海外では、従来の免許証しか通用しない国が殆どだ。紛失した場合、従来の免許証は即日再発行出来るが、マイナカードは1ヶ月を要する。河野前デジタル相が強引に進めたマイナ免許証だが、平現デジタル相は「プロのドライバーはマイナ免許証にしない方がいいかもしれない」とあけすけに語っている。要するにシステムとして不完全。これ程杜撰なシステム設計も珍しい。免許証はマイナカードに紐付けない方が無難という結論になる。
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