小林製薬の紅麹配合サプリメントによる健康被害問題発覚から1年が過ぎた。小林製薬は再発防止を誓ってはいるが、被害者への補償は完了していない。一族経営の社長も替わったが、創業家の影響力が依然として残っているとして、投資ファンドのオアシスは改革の実効性を疑問視している。要するに、136人もの死者を出したのに、未だに因果関係が明確では無いと否定し、経営そのものも変わっていないのだ。そもそも機能性表示食品という制度自体が間違っているのだ。保健機能食品制度には、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品の3つがある。特定保健用食品は、国が審査をし、食品ごとに消費者庁長官が効果を表示する許可を出す。栄養機能食品は、ビタミン類など栄養成分を一定基準以上含めば国が定めた機能を示せる。だが、機能性表示食品は、どんないい加減な情報でも機能性の根拠を示せば、国に届け出るだけで販売出来るのだ。機能性表示食品制度とは、科学を装ってはいるが、新聞やテレビなどに魅力的な広告を載せるための商業主義的な制度なのだ。国民を騙す制度は、早急に廃止すべきだと思う。
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