坪田慶大名誉教授が自著「外にいる時間があなたの健康寿命を決める:サンマーク出版」で、バイオレットライトの有効性を説いている。バイオレットライトとは、太陽光に含まれる光の1種で、その波長は360~400ナノメーターで、紫外線とブルーライトの間に位置する。この光は、うつ病、パーキンソン病、認知症、睡眠障害、近視予防など、さまざまな病気の改善効果もあると言う。人間の目は、光を感知する受容体であるセンサーを9つ持っている。このうち4つは外の世界を視覚として感知する働きがある。残りの5つは、健康を維持し、体を整え、外界に適応し、ストレスを緩和し、睡眠を誘導し、危機感と安心感をもたらすなど、視覚情報を介さず直接的に光の情報を使って生存確率を上げるための受容体なのだという。その1つである受容体OPN5は、発達期の血管成長を助けたり、体温の調節に関与するのが基本的な役割のため、睡眠の質を良くしたり、うつ症状を軽減する効果がある。ただ残念ながらバイオレットライトは窓ガラスを透過しない。外に出て1日2時間低度日の光を浴びるのが、簡単かつ確実なOPN5活性化法だと言う。従って、表題通り「外にいる時間があなたの健康寿命を決める」ことになる。
コメントをお書きください