天才の天才たる所以

ニュートンは万有引力を発見したことで有名だが、彼の才能はそれだけでは無かったようだ。「近代科学の父」と呼ばれたニュートンは、微積分や力学や宇宙科学でも成果を残した。下院議員にもなったし株式投資にも手を出したが、それは失敗に終わったようだ。ニュートンは問題解決能力に優れている。乞われて犯罪捜査の主任となり、ニセ金犯人を取り押さえ、ニセ金の流通を下火にさせ、社会不安を解消させた実績もあるとのこと。ニュートンはリンゴが落ちるのを見て、万有引力を発見したと言われている。しかし、どうやらリンゴと万有引力の間には、相当な時間ギャップがあるらしい。リンゴの落下を見たとされるのは20代前半だ。それに対し万有引力を発表したのは40代。なぜリンゴはいつも地面に垂直に落ちるのか。なぜ横や上ではなく、地球の中心に向かうのかと自問し続けたようだ。万有引力の概念は複雑で、本格的な理論を構築するまでにはリンゴの落下から約20年もかかったのだ。20年間も一つのことを考え続けられることに、天才の天才たる所以を感じた次第。