嘘の上塗りの大屋根リング

大阪万博の大屋根リングが完成したとのニュース。明日施工事業者から万博協会に引き渡される。巨大木造リングは、1周2km、高さ12~20mの世界最大級の木造建築で総工費344億円もかかった万博の目玉だ。当初は、国産木材を使用し国内林業を育てる、宮大工による日本の伝統工法を継承するため、万博終了後は解体して廃棄する、計画になっていた。ところが、国内に巨木は少ない。そのためメインはフィンランド産木材が使われた。日本の伝統工法とは言うが、金属のボルトが多用されている。終了後の廃棄に批判が多く、今になって再利用を呼び掛けている。しかしコストが高く再利用の見通しは無い。その上、万博遺産のレガシーとして残しても維持費を賄えない。嘘の上塗りの大屋根リングであった。大阪万博は4月16日に開幕する。万博協会は開幕前に、大屋根リングの当初計画と現状の対比を説明すべきだ。その上で、何人が入場するだろうか?大屋根リングをどのように感じるのだろうか?