DeepSeek-R1に関する中島聡氏のコメントが為になる。中島聡氏とはWindows95の生みの親で、秀逸なコンピュータ技術者であるし、その道の達人だ。言わばこの道の神様的存在と言える。中島聡氏曰く「DeepSeekの発表で、Nvidiaの株価が17%も下がったが、それは一時的な動揺で何の問題も無い。現在、MicrosoftやMetaは1日でも早く人間よりも賢い人工知能を作るためのスピード競争をしている。1万台のGPUで6ヶ月かかる場合、2万台のGPUがあれば3ヶ月で作れる。だから、過剰とも言えるほどのAIインフラ投資が行われている。それがDeepSeekの出現で、これまでの10分の1のコストで人工知能が作れるようになるかもしれないと言うことは、10分の1の時間で、人工知能を開発出来ると言うことになる。更に「オープンな人工知能がクローズドな人工知能に追いつくスピードがさらに短かくなり、米国と中国の技術力の差が縮まった、人工知能の低価格化がさらに進んでいる」と指摘している。結論としてDeepSeekの出現は「AIインフラへの投資意欲が失われることはなく、投資意欲は高まる可能性が高い」と指摘している。因みに、DeepSeekはオープンウェイトという、誰でも同じ人工知能を自分で走らせることができるものなので、ローカルデバイスや、米国のサーバーで実行する場合には、その危険は無いとのこと。日本では安心してDeepSeekを活用すべきということかもしれない。
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