コンゴ民主共和国を中心に「死に至る病」として恐れられているエムポックスが急増し、重症例・死亡例が増えているとのニュース。昨年夏WHOが緊急事態宣言を発表した。現時点で日本では流行していないが、今後訪日外国人の増加や海外渡航をする日本人が増えれば国内でまん延する恐れは無くも無い。治療薬の準備が必要だ。海外ではデンマークのワクチンが広く使われている。だが、日本では承認されていない。日本製のワクチンも発売されていない。厚労省は先月、米国の製薬会社SIGA Technologies社の「テコビリマット」を承認した。そしてSIGA Technologies社は日本が承認したと発表した。ところが、その発表は世界中で物議を醸し、米科学誌Scienceでも大きく取り上げられることになった。何故なら、テコビリマットは二つの臨床試験で有効性が否定されていたからだ。厚労省は、効かない薬を承認したのだ。Scienceの取材に対し、日本の医薬品を承認する機関の医薬品医療機器総合機構は「特定の薬剤に関する質問には答えない」と回答したとのこと。新聞も週刊誌も取り上げるべき問題だと思う。
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