Nikkei Asiaの読者アンケートによると、5年後の豊かさを期待しているのは、日本が最低とのこと。トップはベトナムの83%で、日本は何と44%でダブルスコア状態だ。日本には将来に不安を抱く人が多いからだ。でも、年代別に見ると、日本の20代は6割が5年後の生活が豊かになると予想しているから、僅かに救いだ。日本と世界で求める働き方の違いも浮き彫りになった。日本は競争よりも安定を求めるが、ベトナムは安定よりも競争を求めている。パートナーとしての米国・中国について、日本は9割が米国指向だが、世界は7割へと落ちる。極めつきは政府への信頼度だ。日本は4割弱しか政府を信頼していないが、世界は5割以上が政府を信頼している。日本には昔から「和を以て貴しとなす」という精神がある。政治・経済を主導するトップに非があっても、引きずり降ろすことはない。暖かく見守っていれば、その内気付いてくれるに違いないと思っている。その思いが余りに長過ぎた。その思いが諦めに変質してしまったのだ。この際、ケツをまくって「和を以て貴しとなす」の長所を引き出し、反転させるしか方法は無さそうだ。
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