見習うべきエストニア教育制度

エストニアは世界屈指の教育制度を確立している。バルト海沿岸にある人口135万人ほどのこの小さな国がどうやって世界ランキングの上位に食い込むことに成功したのだろう。エストニア教育・研究相が、仏誌ル・ポワンにその成功理由を述べている。3つの要因があると言う。1つは、グロースマインドセットだ。15歳の生徒がどれくらい自分の知的能力を信じ、勉強によって成績を良くすることができると考えているかを示している。2つ目は、エストニアには努力の文化があること。子供達は「成功するためには、熱心に勉強しなければならない」ということを知っている。3つ目は、教師の自立性だ。教育に関する決定は大部分がそれぞれの現場でなされ、学校や教師が判断し、政府が口を出すことは無い。エストニアにも、国の教育カリキュラムがあり、教育課程の修了時に子供がどういった能力を習得しているべきかを明確に定めている。国レベルのチェックがあり、結果が出ていなければ校長が教師の交代を決めることが出来るようになっている。でも、政府は目標を達成するために使う教育方法や、ツールは定めていない。全ては現場が決定するのだ。この3つ目が最も重要だ。日本もエストニアを見習う必要があると思う。