風邪が5類感染症に分類されることに

2025年度から、風邪がインフルエンザやコロナと同じ5類感染症に分類されることになった。その理由は、厚労省が風邪の発生状況を把握することで、新たな呼吸器感染症の早期検知対応を目指すためだ。WHOが、急性呼吸器感染症の調査は次のパンデミックにつながり得るので、世界各国で調べてほしいと呼びかけたことに対応したもの。風邪は数百種類のウイルス・細菌が原因とされている。風邪と呼んでいる症状は、現在の感染症法では位置付けされていない。WHOは咳とか呼吸の苦しさがある38度以上のみを報告すれば良いとは言っているが、風邪は発熱だけでなく咳や鼻詰まりなどの症状がある。風邪が5類になっても、医療費も治療も自己負担も変わらない。変わるのは医療機関が厚労省に報告する負担だけだ。これを機に、診療すると自動的に情報が厚労省に届くようデジタル化を進めることが必要だ。第2のコロナを早期に検知出来ることになるはずだ。