腐りきった日本PTA全国協議会

公益社団法人である日本PTA全国協議会(日P)に内閣府の監査が入った。以前から運営上のゴタゴタが続いている。内閣府は「不適切な状況が確認され、公益目的事業を行うのに必要な経理的基礎及び技術的能力に疑義が生じている」として報告を要求した。日Pは内閣府には報告したが、その内容を協議会メンバーには明らかにしていない。一事が万事で、ガバナンスは崩壊している。PTA組織は、下部に学校単位で組織されるPTAが加盟する市区町村単位の連合会があり、その上部組織である都道府県・政令市単位の協議会によって構成されるのが日Pだ。約700万人の児童生徒数当たり10円を会費として集めている。資金が豊富でトップのやりたい放題なのだから、不健全な経営になるのは当然だ。内閣府は、是正されなければ公益認定を取り消すこともあるとしている。現に、さいたま市や千葉市の団体が退会し、複数の団体が退会を検討中だという。あまりにも腐りきっている。一度公益法人を取り消し、トップを総退陣させ、会費を大幅に減額することから始めなければなさそうだ。