日経朝刊の記事「転機の中国14億人の素顔」が面白い。副題は「バズワードで見る中国」で、SNS投稿数の高いものを羅列して、現在の中国の状況を示している。永遠の神YYDS!、弾丸旅行、白菜並み住宅値崩れ、英語ミックス、BYDも乗った流れ、建設止まったマンション、朝9時~夜9時残業文化、社会に閉塞感自暴自棄、巻き込まれる消耗戦、潮流一変公務員人気、将来不安寝てスルー、宅男、単身の犬、鶏の子、海外脱出とある。この見開き2頁で中国庶民の状況が理解出来る。不動産不況の長期化や人口減少など転機を迎えた中国で、SNSには社会問題を端的に示した造語が溢れ、若者による数字やアルファベットを使った言葉遊びもみられる。現在の中国は、習近平の失政で経済はどん底状態だ。しかも、口を挟むことを許さない習近平の高圧主義が、経済を立て直すための議論を封じている。河南省の鄭州では、数万人規模の若者たちが夜間、自転車に乗って約50km先の古都・開封までスープ肉まんを食べに行くという「ナイトサイクリング」が大流行中だ。いよいよ天安門の再来が迫っているように見える。
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