ソニーがKADOKAWAを買収か

ソニーグループがKADOKAWA買収に向け協議に入ったと報じられた。ソニーグループの時価総額は18兆円で、KADOKAWAは4千億円だが、今回の報道で6千億円に跳ね上がった。ソニーグループの中核事業は、ゲーム&ネットワーク、音楽、映画。一方KADOKAWAは出版大手の角川書店が源流で、角川映画、ニコニコ動画、N高等学校などの教育事業だ。異質な企業で接点が無い。何故なのだろう。KADOKAWAの稼ぎ頭は出版・IP創出セグメントだ。ライトノベルの出版で生まれたIP(キャラクターや作品の権利)を、アニメやゲーム、放送に展開して儲けている構図だ。ソニーグループは、このIP創出力に目を付けたのかもしれない。単に現事業を拡大するための買収ではなく、中核事業をIPという新しい軸方向へと拡張していくためではなかろうか。しかし、買収情報をロイターがすっぱ抜いてしまい、KADOKAWAの株価が高騰し約1.5倍になってしまった。さて、ソニーグループは買収を決断するのだろうか。中核事業を更に拡張するためであろうから、買収すると思う。効果を考えればソニーグループにとって6千億円は安いものだと思う。