大方の予想を覆し兵庫県知事選で斉藤元知事が圧勝し、知事の座に返り咲いた。選挙公示前のマスコミ騒動からは考えられない結果であった。斉藤元知事は、知事としての成果は出していたようだが、高圧的な態度とおねだり体質という人格的な問題があった。更に、公益通報制度に違反し、告発者に圧力を掛けて自殺に追い込んだと報道されていた。誰が見ても、知事として不適格だと思われていた。ところが、それをひっくり返したのだ。その勝因がSNSだという。この選挙は、マスコミ対SNSの情報戦とも言われている。マスコミは通例通り選挙期間中は候補者関係の情報は一切報道しない。一方SNS上では、真偽不明な怪情報が大量に飛び交う。マスコミを信じる年寄り対SNSを信じる若者の戦いであったともいえる。斉藤元知事は知事に返り咲いたものの、果たして今後も知事職を続けることが出来るのだろうか。今回の選挙の成果は、当選するための戦い方が変わったということだろう。棄権の多い若者が投票するようになったのが最大の成果だと思う。但し、若者は真贋を見極める洞察力を身につける必要がありそうだ。
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