VRの技術開発が加速している。GAFAMが本格参入し加熱気味だ。画像の繊細さ、レスポンスの速さ等は飛躍的に向上しているが、あのVRゴーグルの形状は変わらない。その走りを30年前に見たことがあるが、形態は全く同じだ。つまり原理は同じということだ。ところが革新があった。TDAとQD LASERがレーザー網膜投射技術を開発した。人間の眼球の奥にある網膜をスクリーンとして、レーザーで映像を投影する技術だ。もともと近視や弱視対策としても注目されていた「見える」の世界を拡張するための技術だ。レンズを通さないから周辺部のにじみも光量落ちもないし、VRのデジタル映像を見るための補正レンズも不要だ。1本のフルカラーレーザー光で高速ラスタースキャンして網膜に投影する。レーザー素子の制御を電流から電圧に変えることで、理論上4K以上の解像度も可能になったという。しかも、アイトラッキングつきで眼の動きに映像がついてくる。VRゴーグルとはもうオサラバだ。やっと空想社会を現実にする時代が、もうそこまで来ている。
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