七五三と撮り鉄

11月に入り、近所の神社で七五三の参詣に詣でる家族を見掛けるようになってきた。微笑ましいと思う反面、着飾った子供たちの心境は如何にと思うこともある。70年前以上の自分自身の七五三はどうだったのかは覚えていない。新しい服を着るのは恥ずかしかったから、多分嬉しくなかったに違いない。嬉しかったのは親が千歳飴を買ってくれたことだ。でも食べると歯が痛くなるので辛い思い出でもあった。最近の七五三は、親が記念にと出張撮影のプロカメラマンに頼むことが多いようだ。ところが、過剰な演出・効果や大がかりな機材の持ち込みなどが他の参拝者の迷惑行為になるとして、撮影禁止とする神社も増えているという。我が子を祝うため、端に迷惑をかける。まさに現代の世相を表している。この構図は、迷惑な撮り鉄に似ている。世の中、自分ファーストが蔓延り、周りが見えなくなっている。