小林製薬の紅麹コレステヘルプは体内のコレステロール合成を抑制する痩せ薬サプリメントとして売られていた。だが、製造工程でプベルル酸が混入し腎疾患による健康被害を多発した。ドラッグストアでは、ビタミン剤、コンドロイチン、コラーゲン、コエンザイムQ10、プラセンタ、ニンニクエキスなど数えられない程サプリが並べられている。サプリメントは健康を補うためとして服用されているが、そもそも、本当に効果はあるのだろうか。「正しい医学知識がよくわかる あなたを病気から守る10のルール:津川友介:集英社文庫」によると、殆どのサプリは、メリットが立証されておらず、それどころか摂取することで健康を害す恐れもあるという。世界で最も活発に研究が行われているのが、オメガ‐3脂肪酸とビタミンDの2つだという。オメガ‐3脂肪酸とは、ALA、EPA、DHAなどいわゆる健康に良い油のことだ。我が家でも、オメガ‐3脂肪酸を重用している。だが、世界レベルの研究チームは心疾患について効果は認められなかったと結論付けたという。ビタミンDに関しても、まだ健康上のメリットがあるというエビデンスはないというのが結論だ。一方で、サプリメントを摂る必要がある人もいる。例えば、骨粗鬆症の人。結論は「なんとなく身体に良さそうだからという理由でサプリメントを摂取するのは間違っている」ということのようだ。
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