松阪・志摩旅行(3)

空が雨模様となり、急遽屋根のある鳥羽水族館に行くことにした。鳥羽水族館には、40年前頃に家族で入ったことがある。当時は小さな水族館だった。展示も貧弱だったと記憶している。ところが、30年前に移転・建て替えて立派な水族館になっていた。展示生物は約1,200種で、日本国内では最大であり、年間100万人が訪れるという。久々に子供に戻って水族館見学を楽しんだ。期待外れの反対で、予測外れの水族館であった。帰路は、近鉄特急と新幹線を乗り継ぐほぼ4時間の行程だ。車窓の移りゆく景色を楽しんだ。一つ気付いたことがある。伊勢から名古屋にかけて、黄色の背高泡立草が群生しているのだ。一時は日本中に蔓延っていたが、自然淘汰され見掛けなくなってしまったものと思っていたのだが、しぶとく生き延びていたのだ。その背高泡立草も名古屋を離れるに従い減っていき、関東では殆ど見られなかった。まるで、近鉄特急と新幹線の車窓は、黄色のグラデーションで飾っているように感じた。黄色が無色に変わり東京に着いた。