米スタンフォード大学などの研究チームが「人には急激に老化が進む時期が2度ある」という内容の論文を発表した。44歳と60歳のタイミングで急激な老化が生じていたという。伊賀愛知大教授は血管の観点から納得がいくと言う。44歳頃は大動脈の動脈硬化が顕著に表れはじめる時期で、60歳頃には毛細血管の数が20代の頃の6割程度まで減ってしまうとのこと。老いを防止するには、血管年齢を若く保つことがポイントのようだ。科学学術雑誌サイエンスによると、タウリンが老化を防止するという。米コロンビア大学の研究チームがマウスで実験した結果、タウリン補給で寿命が延び、人間に置き換えると7~8才もの延命効果があったという。タウリンは体内でも合成されるが、経口摂取の効果が大きい。タウリンが多く含まれている牡蠣やたこ、いか、かつおなどの魚介類の摂取がお薦めとのこと。嬉しいことに好物と一致する。「名医の食卓:満尾正:アチーブメント出版」によると、若返りホルモンとして知られるDHEAを増やす食材は積極的に食べたほうがいいという。魚介類と1日4色以上の野菜がお薦めとのこと。そう言えば、我が家の食卓に鮭料理が増えた。鮭は免疫維持に欠かせないビタミンDをもっとも多く含む食材で、抗酸化成分であるアスタキサンチンも多く含まれている。まさに長寿食の代表例なのだ。医食同源という言葉を思い出した。
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