出口が無くても計画は進む原発再稼働

柏崎刈羽原発の使用済み核燃料が保管容量上限に近づき、青森県の中間貯蔵施設に搬入された。原発の敷地外で中間貯蔵されるのは国内で初めてだ。中間貯蔵施設での保管は最長50年間とされているが、搬出先となる最終処分場は未だに存在しない。世界的に見ても、最終処分場があるのはフィンランドのオンカロ処分場だけで、まだ稼働していない。米国でもドイツでも計画が頓挫している。ましてや火山列島の上にある日本に最終処分場を建設するのは不可能だ。ところが、斉藤経産相は「中間貯蔵された使用済燃料の搬出先について、次期エネルギー基本計画の中で具体化を図るべく、現在検討している」と宣わった。検討は出来ても具体化出来る訳がない。全く無責任な仕事ぶりだと思う。岸田首相が、原発再稼働に舵を切ったことは「岸田の最後っ屁」に書いたが、プルトニウムの関係で再処理工場も稼働出来ないのだ。これも全く超無責任。日本の原発は、このように出口が無くても計画は進み続けるのだ。脱原発の小泉純一郎に続く政治家はいないのだろうか。