NEWSあれこれ

「上野のパンダ(リーリーとシンシン)が高齢となり中国に帰るので観覧日は明日まで」とのニュース。このニュースのお蔭でラストチャンスを掴む人が多く詰めかけるに違いない。この手のニュースで「明日まで」と伝えるものは珍しい。殆どのニュースは「昨日○○がありました」と終わってしまったことを流すのだ。「知っていれば行ったのに」と悔やむことが多かった。そもそもニュースとは「新しい」という意味からきている。フランス語でnouvelle、ドイツ語でNeues、スペイン語でnovedades、イタリア語でnovitaなどで、みんな「新しい」という意味だから間違いない。東西南北から起きた出来事を集めることから、North、East、West、Southの頭文字を取ってNEWSとした説もあるが、俗説だ。newsはnew(=a new thing)の複数形だ。複数形だがnewsという4文字で一つの単語になっているので、単数として扱いisが使われる。複数だけど単数扱いの不可算名詞なのだ。因みに日本語では「ニュース」と発音するが、英語では「ニューズ」と発音する。ニュースは新しいものなのに、日本のニュースは過去ばかりを扱っている。パンダのお蔭で「ニュース」の不可思議さを知った次第。