新潟の松之山にはワイン好きを唸らす宿がある。6年ぶりに松之山に行ったのは、ワイン好きな友達に誘われたからだ。6年前は十日町トリエンナーレを見ることが目的だった。会場は各地に分散していた。今回はまず以前見逃した清津峡トンネルを訪問した。清津峡トンネルは2018年に大地の芸術祭の作品としてリニューアルされた。とてもファンタジックなトンネルだった。まさに、インスタ映えするトリエンナーレのNO1作品だと感じた。次に目指したのがカールベンクス作品の家がある竹所と星峠の棚田。カールベンクスが何故日本の古民家に興味があるのか、喫茶店のイエローハウスに入って何となく納得した。この地区は棚田が多い。地図で見ると棚田ばかりだ。それほど起伏に富んでいて平地が無いという裏返しでもある。住むには辛いだろうなと思った。でも星峠から眺めた棚田は素晴らしかった。松之山パンフによると、棚田には、景観だけでなく、ダムとしての働きもあり、地滑りを防ぎ、水や空気を濾過し綺麗にする効果もあるという。パンフを読む前と後では、棚田を見る景色が変わった。棚田は、単に土地が狭いから生まれた工夫だけではなかったのだと。先人の知恵の素晴らしさをも知った楽しい旅行であった。
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