底が浅く見える政治家

脱原発主義の河野デジタル相が原発の再稼働は必要だと言い出した。「データセンターとAIで電力需要が跳ね上がる。再生可能エネルギーを2倍のペースで入れても、原子炉を再稼働しても足らない」と強調している。河野の言い分には3つの間違いがある。今やデータセンターが乱立し始めたが、米主要IT企業GAFAMは脱炭素を進めており、すべてクリーン電力で稼働させることを条件としている。原発などお呼びでないのだ。そもそも核リサイクルシステムは破綻している。原発を進めれば進めるほど核のゴミが溜まり、子孫が困るだけなのだ。河野は核リサイクルシステムの破綻を熟知しているのに再稼働などと主張するから、かなり質が悪い。昔から半導体の集積度が上がる度、電力不足が叫ばれてきた。しかし必ず工夫が生まれて、電力量は想定以下に抑えられてきた。更に、半導体の集積度アップによる省電力効果が見込まれていない。AIが仕事を簡略化し、トータルで電力が減ることになるのは間違いない。総裁になろうとする政治家は、票欲しさに主義・主張を曲げてはならない。底が浅く見えるだけだ。