厚労省によると、日本の食中毒の半数はアニサキス症とのこと。アニサキスを殺すには、火を通したり、冷凍したりすれば可能だ。だが、火を通せば刺し身にはならないし、冷凍するにはマイナス20度で24時間以上処理する必要があるが、刺し身の食感が変わってしまうなどの課題がある。ところが、熊大が、品質を落とさずアニサキスだけを殺す安価な方法を開発したとのこと。高い電圧で瞬間的に電気が流れる雷のような仕組みのパルスパワーと呼ばれる技術だ。東京ビッグサイトのジャパン・インターナショナル・シーフードショーでお披露目された。食品加工関係の企業や全国展開するスーパーなどに導入されれば、日本の食中毒は激減し、生食文化の安全が守られることになる。そのうち、魚屋の店頭には「パルス処理済み」の札が貼られることになるかもしれない。
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