闘う前から負けている水泳競技

かつては水泳日本と言われたお家芸だったが、案の定、パリ五輪競泳では松下選手の銀メダル1つで終わった。ここ数年日本水泳連盟のお家騒動が続いている。昨年の世界選手権大会では銅2つの惨敗だったから、五輪は案の定の結果だった。結局、日本水泳連盟内の権力闘争の煽りで、体制がアスリートファーストでなくなってしまったことに尽きるようだ。日水連とコーチと選手がバラバラで空中分解してしまっているのだ。選手からも不満が出ている。これでは勝てるはずがない。池江選手は4年後のロス五輪を目指し、ホームを豪州に移すという。もう2度と日本には戻らないとも言っている。アーティスティックスイミングもメダルを逃した。プールの水深が一般的な3mではなく2m20と知ったのは開幕直前。書類の提出やリフトの土台作りの規制が新ルールになったことを知ったのも現地に入ってからだ。これでは闘う前から負けている。果たして鈴木大地会長に体制を立て直す力はあるのだろうか。