パリ五輪は「持続可能なエコ五輪」を目指しているという。選手村の部屋にはエアコンが無い。床下に冷却用配管が設置されているが、暑さを凌げない。段ボールも再生プラのマットレスにも選手から苦情が出ている。ベジタリアンメニューを増やすことで、これまでの五輪と比べて平均CO2排出量を半減させたと強調している。毎日提供される50種類の料理のうち、半分は100%のベジタリアンだという。調理担当企業と協力するアドバイザーとして、ミシュランの星を獲得したシェフを数人雇用したというが、美味くないと言う。美食で知られる仏の料理が選手たちを失望させている。卵料理や肉料理が少な過ぎると不満が絶えない。牛のゲップは温暖化の元凶と言われているので、減らしたのだろう。いや、コストダウンが目的だったのかもしれない。猛暑下では五輪は選手にも観客にも過酷だ。ついつい不満が出てきてしまう。それでは「エコ五輪」を持続可能なものにするには、どうしたら良いだろうか。答えは簡単だ。昔のように、開催期間を真夏ではなく、秋か春に戻すことだ。商業主義から脱し、本来の健全なる五輪に立ち戻ることこそ、持続可能なエコ五輪を実現することになるはずだ。
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