70年来の耳鼻科へ

昨日、お風呂で頭を洗っていたら、耳にお湯が入ってしまった。ボワーンとした。子どもの頃、プールで良くあった経験だ。口を大きく開け耳の奥を動かすと解消されたものだ。ところが、一向に解消されない。今朝は、ボワーンとしないものの、右耳が聞こえなくなってしまった。自分はもう後期高齢者だ。遂に、来るべきものが来てしまったのかと観念した。耳鼻科に行かなくてはと思った。でも、耳鼻科にはトラウマがある。小学校の入学前後に、耳鼻科で扁桃腺の手術をした時のことだ。当時のことだから全身麻酔などしない。局部麻酔だ。喉の奥でガリガリと音を立てる。口中に血が溢れる。泣き叫んだ。勿論入院など無い。自宅に帰り、一晩中痛くて泣き続けたのだ。だから、それ以来70年近く耳鼻科には行こうと思わないし、事実行ったこともない。でも、聞こえない。仕方なく、意を決して行くことにした。医師が耳をのぞき込んだ。患部がモニターで映し出される。巨大な耳アカが取り出された。結局、耳に入ったお湯で、耳アカが膨潤し、耳栓となってしまったとのこと。でも、何故耳掃除をしなかったのかには理由がある。数年前に「耳アカは自然に排出されるので、掃除の必要は無い。むしろ、掃除で耳内部を痛める恐れが有るから、しない方が良い」との記事を読んで実行してきたからだ。一体何を信じれば良いのだろう。