半年過ぎても瓦礫の山のまま

能登地震発生から半年が過ぎた。地震による犠牲者は281人となり、平成以降の地震災害では東日本大震災、阪神・淡路大震災に次ぐ規模となった。半年も過ぎたというのに、未だに倒壊した家屋が放置されている。能登地方の時計は半年も止まったままだ。岸田首相は1月に能登半島地震復旧・復興支援本部のトップに就任した。1月の衆院本会議でも「被災者の生活と生業支援のためのパッケージを着実に実行」「被災者の帰還と能登を含めた被災地の再生まで責任をもって取り組む決意」などと声を張り上げていた。6月の同本部会議でも、公費による家屋解体について指示し、面的な解体・撤去を加速するよう訴えていた。しかし、復旧は遅々として進まない。岸田は「言うだけ番長」で、実行力が全く無い。虚しい限りだ。今日は、能登地域への旅行費用の7割を補助する復興応援割について、復興次第で直ちに開始できるよう具体化を進めると表明した。まるで対策が頓珍漢だ。瓦礫も撤去せずに、呑気に旅行支援などやっている場合ではない。金さえ補助すれば、物事は進むとでも考えているのだろうか。岸田には、田中角栄の爪の垢程度の実行力が求められるというのに。