都知事選挙に過去最多56名の候補者が立候補した。供託金300万円を払っても、名が売れるなどのコスパが良いからだ。でも、政策論争よりも多種多様な候補者や、その選挙手法が問題となっている。N党は掲示板を同一のポスターで半面を覆った。ほぼ全裸のポスターまで現れた。まさに都知事選はエンタメと化している。その中で本命争いは、小池と蓮舫だ。だが、小池には学歴詐称問題がまた燻り出した。都民ファーストの会の事務総長を務めた小島敏夫弁護士が、小池を公職選挙法違反(虚偽事項公表罪)の容疑で東京地検に告発した。もし知事に再選されても、法廷で学歴詐称が認定されれば、刑事事件の犯人が知事室で執務するという前代未聞の事態が発生する。そうなれば辞任は避けられないだろう。一方、蓮舫には2重国籍問題がぶり返している。それよりも深刻なのが公職選挙法違反の事前運動だ。公示の2日前、蓮舫は有楽町の街頭演説で「都知事選に挑戦する。支援をよろしくお願いする」と語り、枝野立民前代表が「みなさんの力で知事に当選させていただきたい」と応援演説をした。北村晴男弁護士によると、完全に選挙法違反で、当選しても無効となるし、5年間の公民権停止となり国会議員に復帰する道も閉ざされると指摘している。結局生き残るのは石丸伸二前安芸高田市長かもしれない。新風に期待出来そうだ。
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