小池都知事はPFAS汚染対策に後ろ向きだ。国内の米軍基地の周辺はPFAS汚染が広がっている。東京都の横田基地周辺でもPFAS汚染が問題になっている。PFASは主に航空機燃料の消火剤として使われている。客観的なデータから見て、犯人は米軍基地であることは間違いない。PFASは自然界では殆ど分解されないため「永遠の化学物質」とも呼ばれており、人体に有害だ。2010年には、日本を含めた主要各国が全廃を決めたが、米国は未だに使っているらしい。原田浩二京大准教授が昨年、多摩地区にある140ヶ所の地下水などを測定・分析し、あらためて汚染源の一つは横田基地だと結論づけた。ところが、東京都は横田基地からの汚染を監視するためのモニタリング井戸のPFAS測定を止めてしまった。モニタリング井戸を設けた都市整備局は、ジェット燃料漏れの影響を議論する場であり、PFASを調べる所ではないなどと詭弁を使う。この井戸の水質を調べた福祉保健局は「井戸の所有者が飲用をやめたため」とか「所有者が井戸そのものをつぶしたので測っていない」といい加減な返答だ。しかも、井戸台帳は保管期間1年なので存在していないという。小池都知事は「基地の調査は難しい。詳細は防衛省が詳しい」として、防衛省に丸投げしてしまった。でも、横田基地のPFAS汚染は都民の健康に直結する。都知事選の争点の一つにすべきだと思う。
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