次世代の寵児と持て囃されてきたEVが、今やピンチを迎えているという。2035年には5000万台超で乗用車需要の過半になると予測されていたが、ここに来て需要が急減速しているという。中国では、旧正月の帰省で多くのEVが使われたが、冬季のバッテリー性能低下や充電器不足で、EVの欠点が露呈しEV離れが加速している。更に、若者がゲーム機器感覚でEVを買い換えるため、EVの墓場が出来ているという。米国では、レンタカー大手ハーツが、保有するEVの3分の1以上に相当する約2万台を売却した。EVの修理費と減価償却費がガソリン車の約2倍も高いからだ。テスラの中古EV価格が大暴落している。残存バッテリー寿命が未知であり、バッテリー修理に300万円もかかるからだ。購買層の中心が、経済性や実用性を重視する一般消費者に移ったことが大きな理由だ。要するに、所有コストが割に合わないので中古EVに対する需要はないのだ。結局、EVは価格が高く、バッテリーや充電器に問題が多く、中古としての価値も無いので、一般消費者向けではないということだ。日本では、日産とホンダがEVで提携するという。1周遅れをどのように取り戻そうとしているのだろう。たとえ遅れを取り戻しても、明るい未来は無いというのに。
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