本日、日経平均株価の終値が史上初めて4万円を超えた。1989年末の3万8915円を34年ぶりに更新した。日経平均株価は2008年のリーマンショックで7000円まで暴落した。自分が株取引を始めたのは、その頃だった。バブルが弾けた後、バブル越えする日が来るとは夢にも思わなかった。「失われた30年」という。賃金は上がらず平行線を辿った。政府の経済振興策も不発だった。経団連と連合はグルになって賃上げを抑制してきた。でも、株価が4万円を越えたからといって、景気回復感は無い。では何故4万円を越えたのだろう。専門家たちは、世界的なカネ余りや、中国の景気低迷による投資資金の流入や、FRBの利下げへの期待や、日本の産業構造が自動車けん引型から半導体に変わるとの期待や、円安による日本企業の収益改善と賃上げムードや、デフレ脱却期待等々と指摘している。結局、株価は期待で動いているのだ。政府も企業も株高に浮かれるべきではない。その期待を裏切らないことこそ、仕事なのだから。
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