大阪万博への批判は高まるばかりだ。今度は2億円のトイレについて。一部のトイレを若手建築家が手掛けた。便器1個400万円で2億円のトイレだ。斎藤経産相と自見万博相は口を揃えて「一般的な公衆トイレの建設費用と比べて取り立てて高額であるとは言えない」などと説明している。吉村府知事は「平米単価は77万円で、公共トイレ施設の平米単価98万円と同等だ」と説明した。だが、万博トイレは半年で廃棄するから猛烈に割高なのだ。公共トイレの使用年数が20年とすれば、40倍も割高だ。2億円トイレを止めて能登の復興に当てろと声が挙っているのは当然のことだ。大阪万博の事業コンセプトは「People's Living Lab (未来社会の実験場)」だと謳っている。では、空飛ぶ車、木造リング、2億円トイレとはどう結びつくのだろうか。単なる思い付きの、脈絡のない見世物の羅列になっている。言い換えれば、壮大な税金の無駄遣いと言えそうだ。まだ開催する積もりなのだろうか。
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