自民党の裏金事件が意外な進展を見せている。裏金作りの元凶である安倍派と二階派が解散しただけでなく、岸田派、森山派も続いた。茂木派と麻生派は派閥継続を表明したが、茂木派は派閥員が次々と離脱してしまった。麻生はキングメーカーたらんと外務大臣を「おばさん」呼ばわりして派閥存続を図ったが、森元総理から「アンタもすでに終わってるんだぞ」と烙印を押されてしまった。もう安倍5人衆に出番は無いだろう。二階は高額の書籍購入費が的になり、瀕死状態だ。甘利前幹事長には裏金1億円の着服疑惑が持ち上がっている。岸田派は旧統一教会からの総攻撃を受けている。まさに、政治版のアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」だ。でも、問題は2つ残る。1つは、裏金事件の発端となった森元総理は何故捜査されないのだろう。もう1つは、野党はこれだけの敵失を何故チャンスに出来ないのだろう。日本政界の傷が見えてくる。
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