オセロの神の棋譜

AIの進歩が著しい。人間はAIに、オセロでも囲碁でも将棋でも勝てなくなってきた。例えばオセロ。1手目は4通りあり、2手目は12通りとなる。3手目は168通りと爆発的に増えていく。オセロの指し手は最高で60手まである。60手目に出現する可能性のある状態は、2の61乗となり、約200京通りとなる。オセロでどんな手を指そうが必ずこの棋譜の中に含まれているのだ。ところが、現在のスパコンでも200京通りを計算するには膨大な時間がかかり困難だ。しかしオセロの全指し手を暗記や計算しなくても、最善手はもっと短い時間で計算出来る。現在AIが強いのは、この最善手を計算出来るからだ。ところが、Preferred Networks社の滝沢拓己博士が、インターネット上の論文サイトに「オセロは解けた」というタイトルの論文を掲載した。もし神のごとき先読み能力を有するプレイヤー同士がオセロを対戦し、最善の手を差し合うとどうなるかを計算で導いた。オセロは神プレイヤーどうしが対戦した場合には引き分けになるゲームだと判明したとのこと。もし相手がこの棋譜を1つでも外れれば必ず勝てるという。まさに「神の棋譜」だ。でも、残念ながら自分には棋譜を覚えることは困難だ。