米共和党のグローバー・ノーキスト全米税制改革協議会議長が「日本は課税不足ではなく政府の支出超過が問題だ」と指摘している。全米税制協議会は、州政府の支出を監視し、どの州が持続可能な予算を制定したか、あるいは制定していないかを追跡する新しいベンチャー「持続可能な予算プロジェクト」を立ち上げた。持続可能な予算プロジェクトでは、持続可能な予算とは、州政府の支出ペースを人口増加率+インフレ率以下に抑えるものと定義している。政府の支出が、人口の増減やインフレ率を上回ることになるならば、一人あたりの国民負担が増えていることになる。画期的な視点だ。日本では、2013年の158.5兆円から、2023年の216兆円(IMFの推計)と、1.36倍になっているが、人口は0.8%減、インフレ率は11.3%増だ。この定義に当てはめると、この10年間、日本政府は、平均的な納税者が負担できる速度よりも3倍速く規模を拡大したことになるという。因みに、もし、人口やインフレ率を上回らなかったとすると、この10年で100兆円以上の税金が節約できた計算になる。岸田の独断による増税とはオサラバしたい。今後、人口の増減に、インフレ率を足したものが、政府が拡大していい予算規模の上限とすべきだと思う。
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